カテゴリー別アーカイブ: 品出しからPickup

ウインドウを替えました。今回は、ささめやゆきさんです。

ささやかに集めていた、ささめやゆきさんの本、装画、挿し絵を書かれている本を並べました。既にお買い上げ戴いた本もありますが、ひとまずパチリと記念撮影。
こうして並べてみると、微妙な色づかいのなかでもグリーンが印象的です。ささめやグリーンと名づけたい。
しかし、写真ではこのニュアンスをとらえるのがとても難しく、ぜひ実物を手にとってご覧いただきたいです。

 

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楽譜集『雨ふり水族館』
作詞:新沢としひこ/作曲:中川ひろたか/ピアノ:上田浩司/絵:ささめやゆき 旬報社 2002年初版帯
3,000円+税

上田浩司がピアノを演奏する同タイトルのインストゥルメンタルCDのこちらは楽譜集で、ピアノ用、歌用の譜面と、表紙だけでなく、全ページにささめやゆきの絵が入り、絵本のような一冊に仕上がっています。

この企画の最初からCDのジャケットは、ささめやゆきさんしかいないと、ぼくは思っていた。
少しアンニュイな、ヨーロッパ的な上田の曲想に、ささめやさんの絵はぴったりだと思った。
(この本をつくるために 中川ひろたか)

平野甲賀リトグラフ

2018年2月15日から4月1日まで、ウィンドウをつかい、平野甲賀さんのリトグラフのミニ展示を行いました。至近で見る甲賀さんの文字は今にも動き出しそうですし、リトグラフならではのインキののりに迫力を感じます。
リトグラフは、水牛楽団のポスターのほか、実際に書籍として刊行された装丁のデザインと、甲賀さんによる架空の装丁とあります。書籍になっているものも、リトグラフにするときに新たに手を加えられたものもあります。たとえば、『ウィリアム・モリス研究』はリトグラフでは、書籍になかったきれいな地模様がほどこされ、巻数の数字もデザインが変えられています。画像はすべてクリックで拡大します。
リトグラフは販売しております。通販も承りますので、〈お問合せフォーム〉よりお気軽にお訊ねください。
店頭からは下げましたが、お声がけいただければ実際にご覧いただくことも可能です。ただし店員が一人しかいないときなど、タイミングによってはご対応できないこともございますので、事前にご確認のお電話をいただけますと助かります。

“その工房に据えられているリトグラフの自動機は1938年パリ製だった。自分とおなじ誕生年のとても理解しやすい亜鉛板のオフセット機だ。動かせばトンボなんぞはおおいにズレそうだ。子供のころよく目にした、ヤレ(使えない印刷物)のような刷り物。しかしどうやらぼくはこのほうが性に合ってる。こだわりのない、そして思惑どおりにはならないぞといった、なにか平然たるものを感じるのだ。架空装丁は、過去好きだった本を気ままに仕立てるつもりだったが、むずかしいもんだ、ついかしこまってしまう。それに展覧会を見た人が「これ、本屋に買いにいったけど、なかったぞ!」の苦言にはまいった。ご迷惑かけました。”(『平野甲賀の仕事 1964-2013 展』図録より)

〈ポスター〉

 

水牛楽団 カラワンコンサート
リトグラフ 1991年 36.5cm×25.7cm(以下すべてサイズ単位:cm)

〈実際に書籍になっている装丁〉

 

『本郷』木下順二 講談社(1983年刊)
リトグラフ 1991年 19.0×16.0

 

『袋小路の休日』小林信彦 中公文庫(1983年刊)
リトグラフ 1991年 16.7×13.2

 

『文学的回想 犀の本』長谷川四郎 晶文社(1983年刊)
リトグラフ 1991年 17.8×11.5

 

『ウィリアム・モリス研究』小野二郎著作集 晶文社(1986年刊)
リトグラフ 1992年 26.6×16.5

 

『山猫の遺言』長谷川四郎 晶文社(1988年刊)
リトグラフ 1991年 20.6×23.5

 

『完本 読書人の壼中』谷沢永一 潮出版社(1990年刊)
リトグラフ 1991年 20.0×17.5

 

『ロシア・アヴァンギャルド』第4巻 構成主義の展開 国書刊行会(1991年刊)
リトグラフ 1991年 21.5×17.0

 

『ぼくは浅草の不良少年 実録サトウ・ハチロー伝』玉川しんめい 作品社(1991年)
リトグラフ 1991年 20.0×15.5

 

『鎌田慧の記録』第1巻 日本列島を往く 岩波書店(1991年刊)
リトグラフ 1991年 20.0×16.9

 

『胃袋を買いに。』椎名誠 文藝春秋(1991年)
リトグラフ 1991年 19.9×18.1

 

『東京読本』枝川公一 西北社(1990年刊)
リトグラフ 1991年 20.0×18.0

 

『瓶の中の旅愁 小説の特異点をめぐるマカロニ法師の巡礼記』小林恭二 福武書店(1992年刊)
リトグラフ 1992年 20.3×17.8

 

『俳優論』草野大悟 晶文社(1992年刊)
リトグラフ 1992年 19.7×16.5

 

『私語り 樋口一葉』西川祐子 リブロポート(1992年)
リトグラフ 1992年 20.4×19.0

 

〈架空装丁〉

 

『三人の兵隊』
リトグラフ 1994年 22.8×17.3

 

 

『兵士シュベイクの冒険』上巻・下巻
リトグラフ 1994年 各21.2×17.5

 

『歴史の暮方』
リトグラフ 1994年 21.0×18.1

 

『不連続殺人事件』
リトグラフ 1994年 18.5×14.1

データなどは、主に『平野甲賀の仕事 1964-2013 展』図録(2013年/武蔵野美術大学)、『idea アイデア』345号(2011年3月/誠文堂新光社)を参考にしました。リトグラフ制作年は、リトグラフにサインされている年を書いています。

風俗画報増刊 征露図会 復刻版 12冊一括

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風俗画報増刊 征露図会 復刻版 12冊一括
復刻年 不明 第一編〜二十二編(十二〜二十一編欠)  10,000円+税

ちょっとより道⇒

 

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第一編(元版明治37年)
表紙画 口絵:山本松谷

 

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第二編
表紙画 口絵:山本松谷

 

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第三編
表紙画 口絵:黒崎修斎

 

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第四編
表紙画:黒崎修斎
口絵:山本松谷 本体よりハズレ

 

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第五編
表紙画 口絵:山本松谷

 

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第六編
表紙画:黒崎修斎
口絵:山本松谷

 

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第七編
表紙画 口絵:山本松谷

 

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第八編
表紙画 口絵:山本松谷

 

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第九編
表紙画:黒崎修斎
口絵:飛田周山

 

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第拾編
表紙画 口絵:山本松谷

 

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第拾一編
表紙画 口絵:山本松谷

 

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第弐拾弐編(元版明治38年)
表紙画 口絵:清水眞虎

本日の品出し 2016年01月05日(火)

タイトル 著者 出版社 税抜き価格 状態、他
詩集 旅籠屋

詩集 旅籠屋
平出隆 紫陽社 8,000 1976年 初版 函 帯
ノラ 創刊号

『ノラ』創刊号(表紙絵:森町長子/表紙ロゴ:仲條正義)
編集人:藤森正一 婦人生活社 1,500 1977年7月号
表紙絵:森町長子
表紙ロゴ:仲條正義

矢川澄子 吉行淳之介
森茉莉 安田南
吉増剛造 金井美恵子
植草甚一 吉田ルイ子
栃折久美子 種村季弘
ほか
人生悔いばかり

人生悔いばかり(装画:梅原龍三郎/装幀:栃折久美子)
川口松太郎 講談社 1,500 昭和48年 初版
函背ヤケ
ペン献呈署名

装画:梅原龍三郎
装幀:栃折久美子
合羽屋おらく 川口松太郎 北光書房 1,000 昭和23年 初版
松旭斎天勝 石川雅章 桃源社 2,000 昭和43年 初版 帯
装幀:三井永一
スティーブ・マックィーン
さよならの365日
グラディ・
ラグスデール JR.
河井昌二 訳
近代映画社 1,000 昭和60年 初版
小口ヤケ
クイック・ジャパン
創刊準備号

『クイック・ジャパン』創刊準備号(Graphics:羽良多平吉)
飛鳥新社 1,000 1993年
Graphics
:羽良多平吉

岡崎京子
「テイトウワ物語」
掲載
モンサントの不自然な食べもの 監督
マリー=モニク・ロバン
アップリンク
ULD-623
2,500 中古DVD

往来堂コラボ「美しい装幀や凝った造本」ミニコーナー展開中です。

世界一美しい本を作る男 シュタイデルとの旅 DVDブック』(新潮社)の発売にあわせ、千駄木・往来堂書店で9月からはじまっている「世界一美しい本を作るフェア」に連動して「美しい装幀や凝った造本」を並べています。
10月も終わろうとしていますが、遅まきながらこちらでもご紹介を。

まずは当店唯一、シュタイデルが造った本。

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TALKING TO MYSELF by YOHJI YAMAMOTO 山本耀司
Carla Sozzani Editore srl Yohji Yamamoto Inc ¥25,000(+税) 2002年 2分冊
デザイン Claudio Dell’Olio
スキャン、印刷、製本 STEIDL
表紙、スリップケースはともにクロスのエンボスがほどこされ、ケースの上端と、二冊のうち一冊は作品集の背中がミシンで縫い綴じられています。もう一冊は、背中の綴じを出した開きやすい造りとなっています。
本文は、クレジットによると「Monadnock Dulcet Smooth」という紙が使われているようで、写真は息をのむほど印刷が美しく、また、新聞紙に描かれたラフ画も、印刷と思えないようなリアルさがあります。

次はご近所の編集室、信陽堂さんがつくられた本をご紹介します。

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前川英樹 著『zuhre』『zuhre 2』
信陽堂編集室 各 ¥3,500(+税) 2011年 / 2012年
装幀・造本・撮影:関宙明(ミスター・ユニバース)

美しい装幀、と言われて一番最初に思いついた本です。
彫刻家前川英樹さんが鑿を筆に持ち替え紡いだ物語。
第一集には、イーカロスの話、海天の塔の話、ソニドリの話、幽霊島の話、横たわる月の話。
二集には、トモカズキの話、前夜の話、ウィバーリの話、赤い花の話、夜光の子供の話、笑う山稜の話。
それぞれに、5編と、6編が収められ、話ごとに字体や文字組が変えられています。表紙は堅いボール紙に、花罫に囲まれたタイトルが、型押しされています。一集は、四角囲みで押された中に繊細な罫が浮き上がり、タイトルは白インキ。二集は、白いボール紙に赤、白の薄紙を二重貼りしてから型押しすることで、圧がかかった罫とタイトル部分が、釉のような不思議な色合が出ています。どちらも背中は綴じに寒冷紗が貼られた状態で、開きやすい造りです。私の説明ではうまくお伝えできませんが、ミスター・ユニバースのHPに写真がありました。
http://www.mr-universe.jp/site/works/pg95.html
http://www.mr-universe.jp/site/works/pg132.html

そしてこちらは台北〈田園城市〉という出版社の本。

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『朗讀違章』閱讀都市夾縫空間中的人情與氣息
田園城市生活風格書店 ¥2,000(+税) 2011年

〈田園城市生活風格書店〉は、書店であり、ギャラリーであり出版社。2012年の不忍ブックストリートでの企画「台湾で本を売ること、作ること」で知りました。ともかく社長の陳炳槮さんが魅力的な方で、エネルギッシュに、本づくりをめいっぱいたのしんでいらっしゃいます。
この本は、見せていただいた田園城市の本の中では、一見おとなしめの装幀ですが、そのコンセプトが型破りで、社風を表しているなぁと、出会った記念にほうろうで置かせていただくことにしました。
田園城市で力を入れているジャンルのひとつが建築で、1970年代の古い町の建造物を舞台にこちらは台湾の建築家がインスタレーションをした企画の図録です。これ実際に体験できたらさぞや面白かっただろうと思うのですが、建物の隙き間や、屋上に、思いがけない空間が創造されます。それらをどうやら正規の建築の合間に出現した「違法建築物」と表現しているようです。(語学力不足で誤読の可能性はありますが。) 動画もありました。youtube⇒ 「朗讀違章紀錄片」
そして、本の造りに戻しますと、表紙に堅いボール紙が使われていまが、全体の2/3くらいしかありません。これは、陳さん曰く、堅い紙の部分は、「法律」を表現していて、ない部分を「違法」を表現したのだそう。こんな遊び方は、クレームのことなんか考えてしまうと、日本ではなかなかお目にかかれないような気がします。これをやってのける勢い、〈田園城市〉天晴れ!です。

遊び心といえば、松田行正の主宰する牛若丸の本も、古本で在庫のあるものを並べています。

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デュシャンの代表作48点がカラーで再現され、切り取り線に従って切り抜き箱を組み立てると、デュシャンを封じ込めるというオマージュ本『アンフラマンス/梱包されたデュシャン』や、“読んでいるうちに落ち着かない気分になるように、すべて微妙な角度で傾かせてあります。”という表紙の型抜きも斬新な『変 2001』、写真家・杉本博司の作品に魅せられ天と地の境界線というコンセプトでつくった『borders』などなど、ぜひ手にとってご覧ください。

Les Couleurs d’une Estampe: Ex-Libris Japonais Contemporains

2006年 スイス ニヨンで開かれた、第31回 FISAE国際蔵書票コンペティション「日本の蔵書票」図録より

俳句雑誌「暖鳥」12冊(全冊 寺山修司投句・寄稿)

寺山修司が青森高校時代に参加していた「暖鳥句会」の句誌12冊がまとめて入荷しました。寺山はそのすべてに投句しているほか、「自己形成へ 縣下高校生俳句大會について」「「帯」の魅力」「一九五三年を迎えて 私はかくありたい」という三つの文章を寄稿しています。
発行人は吹田孤蓮、表紙の版画は小野忠明です。
 
軒燕古書売りし日は海へ行く