カテゴリー別アーカイブ: 日々録

原発情報災害センター図書サロンへ古書ほうろうの本もお送りいただきました。

原発関連書籍

谷根千・駒込・光源寺隊として被災地を応援し続けていらっしゃる光源寺の島田冨士子さん、谷根千工房の山﨑範子さん、故郷福島との橋渡しをしている菊池京子さんから、この9月に本の寄贈の呼びかけがありました。
送り先は、今回の呼びかけではじめて知りましたが、福島県白河市の原発情報災害センターという、福島の原発災害について多くの人に正しく知ってもらいたいとの思いからに設立された民間による施設です。
図書サロン棟もオープンしたそうですが蔵書がまだ少なく、原発、放射能、公害、環境問題、新エネルギー等に関連する書籍や映像資料などをセンターが希望されているとのことでしたので、古書ほうろうからも関連書籍をお渡ししました。10月7日に無事発送されたとのご報告がありました。

福島県白河市 原発情報災害センター:http://genpatusaigai.web.fc2.com/index.html

震災から3年半、我々の周りでは、被災地のみなさんとの関係を保ち、状況の変化に応じながら、応援を続けている方々がたくさんいらっしゃいます。みなさん生活に余裕があるわけではなく、自分たちと同じように日々の生活に追われながらのことなので、頭が下がります。忙しいから自分には何も出来ない、というのは言い訳にもなにもならないと毎日思いながら、それでもなかなか役に立てていないのが現実です。

「図書寄贈による情報支援」は期限を設けずしばらく続けるとのことですので、何か力になりたいという方は、うちの店に声をかけていただければ、窓口の菊池京子さんにお繋ぎできます。

ほうろう青空バザール 2014 アルバム

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早いもので一週間!

先週末の8月30日(土)、31日(日)の二日間、今年も店先のスペースを使って青空バザールを開催しました。今年は、地元のお店、古道具Neglaさん、6月にいったんお店を閉じられたヴィンテージ古着のcaikotさん&レコードとCDのTURN ONさんにも出店していただき、もったいないくらいたのしいバザールになりました。お越しくださったお客さま、Neglaさん、caikotさん、TURN ONさん、撮影の山田しげるさん、ありがとうございました。

地元のお店にわざわざご出店いただく意味を考えた時期もありましたが、みなさんとやってみたいという気持ちが勝りました。一緒にやることで、足し算以上の特別な何かが放散されたのではないかと思います。力の抜けたハレの場というのは、やってる側にも実に居心地のいいものでした。

店って、気になっているけど、扉を開けて中に入るのはけっこう勇気が要るもの。なので、新しい発見の場としての役割も少しは果たせたかな、というのと、共通のお客さまも多勢いらっしゃって、いつもとは違う雰囲気の中で、みなさまたのしそうに過ごしてくださっているのを目にして、やってよかったと思いました。

とっておきのスペシャルとなった二日間、来年もやります、と宣言してそこに標準をあわせるのも時には大事ですが、自分たちの場合はその時の衝動もけっこう大切だったりもするので、一年先のことは全く予測がつきませんが、このバザールが次の可能性を少しでも広げるきっかけになったらうれしいです。

青空バザールの出品情報はこちらです。⇒ http://horo.bz/tag/aozora2014/
鉄道ジャーナル以外はほとんど残ってますので(笑)、お気軽にお訊ねください。

園子温監督の自作コピーチラシ

園子温監督の自作コピーチラシ

『自転車吐息』園子温監督自作コピーチラシ(全)
昨晩のこと。「パンフレット紙モノ大放出市」の値付けをしていたらこんなものが出てきました。1990年、中野武蔵野ホールでの『自転車吐息』公開にあたり、園子温監督が作ったコピーチラシ。「なんだこれは!」と訝しみながらもつい読んでしまう、そんな異様な迫力があります。(以下、画像クリックで拡大)
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「最近の日本映画の監督たちの自分の作品に対するオトシマエのつけ方がなっとらんので挑戦的な意味で、これを刷ります。」
『自転車吐息』園子温監督自作コピーチラシ(部分/口上)
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「名古屋で昨年、4日間だけ劇場で公開しましたところ、それだけで、89年のベスト5に進出しました。」
『自転車吐息』園子温監督自作コピーチラシ(部分/名古屋シネマテーク)
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では園監督はいつこのチラシをを撒いていたかというと、たぶん1990年の2〜3月のこと。なぜなら、その頃中野武蔵野ホールでロードショー公開されていた韓国映画『馬鹿宣言』『暗闇の子供たち』のパンフレットに挟まれていたからで、おそらくは劇場の前で日ごと出待ちをして配ったのでしょうね。園監督が『自転車吐息』の告知のために遂行したチラシ作戦(とその成果)のことは、以前買い取った『非道に生きる』でちらっと読んだ憶えがありますが、こうしてその痕跡を実際に目にすると、やはり頭が下がります。ご興味のある方は、ぜひご来場のうえ手に取ってみてください。

  『馬鹿宣言/暗闇の子供たち』チラシ  『自転車吐息』仮チラシ?

それにしても、中野武蔵野ホール、懐かしいです。あの路地周辺のちょっといかがわしい感じと、すぐそばにあったジャズ喫茶「ビアズレー」のパラゴンが、目の前に浮かんできました。

「小坂忠、古書ほうろうで歌う Vol.2」アルバム

2014年4月4日に開催したライブ、「小坂忠、古書ほうろうで歌う Vol.2」の写真です。

忠さんが「夢」を見続けることを思い出させてくれました。
西海さんのコーラスを聴き、震災直後の関口直人さんとのライブで全員で分ち合ったあのかけがえのない時間が甦ってきました。

セットリスト
小坂 忠(Vo/G)
西海 孝(G/Cho)

  1. People get ready
  2. 夢のつづき
  3. He comes with glory
  4. How sweet it is
  5. ひとりじゃないから
  6. 向きを変えて
  7. やり直せばいい
  8. 明日になれば
  9. 出会いの歌
  10. 〜 休憩 〜

  11. 機関車
  12. ほうろう
  13. 一冊の本があれば(CMソング)
  14. Hot or cold
  15. Birthday
  16. I believe in you
  17. What a wonderful world
  18. しらけちまうぜ
  • アンコール Hound dog
  • アンコール さよならカラー

古い洋画のパンフレット ジャック・ドゥミの「淫乱の罪」のことなど

古い洋画のパンフレット ジャック・ドゥミの「淫乱の罪」のことなど


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谷根千〈記憶の蔵〉で、4月19日(土)に開催する「パンフレット紙モノ大放出市」。連日その準備に大わらわですが、定休日の昨日は、そのなかから1950〜60年代の洋画パンフレット約200冊に値付けをしました。たとえばこんなラインナップ。日比谷映画街華やかなりし頃の雰囲気が伝わってきます。

個人的にうれしかったのは、1963年に有楽座で公開されたフランスのオムニバス映画『新・七つの大罪』。ジャック・ドゥミが日本で初めて紹介されたのは、このなかの「淫乱の罪」だったのだなあと、植草甚一の解説「あたらしいオムニバス映画のつくられかた」を読んで再認識しました。

以下、引用します。

 このオムニバス映画を見にいったとき、なによりも楽しみになっていたのは、ヌーベル・バーグとして騒がれた、フランスの若くて頭のいい監督たちが、どんな演出をみせてくれているかという興味でしたが、タイトルがうつったとき、こいつは凄いなあ、とおもったのは、フランス文壇や演劇界の第一線にたって現在活躍している人たちが、シナリオを書いていることでした。

(中略)

 第四話の「淫乱の罪」は、これまた初紹介される新人監督ジャック・ドミーの演出になるもので、まだ三十一才の若手ですが、最近つくった恋愛映画「ローラ」で、たいへんな話題になりました。これも輸入されるだろうと思いますが、この「淫乱の罪」では、フランス文壇の大物であるロジェ・ペールフィットが、はじめてシナリオに手をそめていることに注意がむかいます。

植草さんが「輸入されるだろう」と書いている『ローラ』が、ようやく日本で公開されたのは1992年のこと。そのあたりの経緯については、昨年のフランス映画祭でのトークショーで秦早穂子さんが語ってらっしゃるので、未読の方はぜひ。
http://cineref.com/festival/2013/07/-lola-2013.html

『新・七つの大罪』より「淫乱の罪」

よしいいくえモビールワークショップと一日個展 アルバム

2月7日に開催した、よしいいくえさんのモビールワークショップと一日個展&やないけいライブを一日撮影してくださった山田しげるさんから写真とムービーが届きました!

千駄木山道灌山ハテ狩りウォーク+音のサイハテトークの報告

サイハテ学会を主宰されている写真家・中里和人さんと、文筆家・中野純さんをお招きしての生活圏内サイハテ狩り
私は時間の都合で千駄木山だけになってしまいましたが、サイハテ狩りウォークに同行しました。
古書ほうろう脇の狸坂からスタート。まもなく日の入りという時間帯に20名以上の大人がゾロゾロと登ります。頂上で振り返ると、十三夜のお月さまが西の上空に浮かんでいました。
中野さんから、月の入り時刻や月齢、そして狸坂にあやかっての狸囃子の説明をうかがってから、公園の遊具を使ってトントンカンカン狸囃子。
住宅街の路地に入ると、いきなり、中里中野コンビが何かの蓋を開けてしまったとしか思えない、コンクリや、鉄製のピッチが微妙に規格外な印象の外階段が膝を突き合わせている三叉路が出現。新築中の一画は、玄関に向かうアプローチが基礎の盛り土階段という、この週末しか遭遇できなかったであろう物件でした。
しかもこの近辺の路地はたいてい制覇しているつもりでしたが、一筋違いでそこだけ未踏だったという…。もう初っぱなから、狐(狸?)につままれたみたいで、とても近所を歩いているとは思えない状態に突入してしまいました。
そのあとの千駄木山の足どりだけ簡単に。半床庵の路地を入り、大給坂から保険所通り、中條家の門柱跡を入って、高村光雲・豊周遺宅を通り過ぎ、路地づたいに建物にも生活にも密着したゴムの木物件や満足稲荷。ふたたび保健所通りへ戻り、須藤公園の上から千駄木の山を下りました。
このお二人のナビゲートなので期待に打ち震えていたわけですが、角を曲がるたび、いつもの町がこんなにもバックリ口を開けて違う風景を見せてくれるとは、いやはや驚きでした。

そのあとご一行は谷中ぎんざを抜けて道灌山登り。諏訪神社などを歩いた模様。
店に戻ってからは、スクリーンに写真を投影したり、サイハテ音源、例えば古い蛍光灯のスイッチを入れてから点灯するまでのパチパチ音や、強風で五重塔の風鐸が鳴る音、読経や、参加者の方からの世界堂の立体駐車場の音など、意外なところに潜む聴覚で感じるサイハテ感(キキハテ)を堪能しました。(ミカコ)