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『ヘイタイのいる村』入荷しました。

山形童話の会 編集
『ヘイタイのいる村』北の風出版/2,000円+税

共同創作『ヘイタイのいる村』
著者:鈴木実・高橋徳義・植松要作・笹原俊雄・槇仙一郎
発行:2021年3月25日
編集:山形童話の会 花烏賊康繁
発行:北の風出版
さし絵:齋藤二良

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昭和33年「中奥日報」に連載された、鈴木実・高橋徳義・植松要作・笹原俊雄・槇仙一郎、5名による共同創作が、63年の時を経て書籍化されました。

戦後の山形に、頭上を米軍の砲弾がとぶ「砲弾下の村」がありました。
日本が戦争に負け、日本各地にアメリカ軍の基地がつくられたなかで、山形県の最上川沿い村山市一帯には〈大高根射撃場〉がつくられました。

‘砲座から撃たれる砲弾は村びとの頭上をとび、炭を焼き、山菜をとる山を崩し、途中で炸裂する砲弾が民家の壁をぶちぬいた。(鈴木実「はじめに」より)’

‘この長編童話は、無名の青年たちの共同制作であり、童話というよりは、基地という民族のシミをおしつけられた人たちの怒りと悲しみと嘆きを、基地の子供たちの生活に託した一つの民族の歴史である。(須藤克三「共同創作『ヘイタイのいる村』について」より)’

新聞連載ののち、『山が泣いてる』のタイトルで理論社から出版されていますので、読まれた方もいらっしゃるかもしれません。

60年以上の時を経て、原作『ヘイタイのいる村』が書籍化されたのは、著者のお一人、高橋徳義さんの遺された資料を託されていた花烏賊康繁さん(山形童話の会)が、コロナ禍で時間ができ、資料整理を思い立ち箱を開けてみたところ、新聞連載の切り抜きの束を発見したことがきっかけとなったそうです。
まさにその射撃場の村で生まれ育った花烏賊康繁さんは、「弾道下の村」の歴史を風化させてはならないとの強い思いから、書籍化にこぎつけられました。

関連記事① 2021/2/16『山形新聞』
児童文学「山が泣いてる」の原点 村山の射撃場題材、「ヘイタイのいる村」書籍化へ

関連記事② 2021/2/24『河北新報』
戦後も砲弾の飛び交った集落知って 児童小説「ヘイタイのいる村」刊行 山形・村山

関連記事③ 2021/4/30『沖縄タイムズ』
米軍のトラックにひき殺された子を目撃 山形でもあった基地被害 歴史を伝える児童小説

わたしはたまたま『山が泣いてる』の挿絵を描かれた久米宏一さんのことを調べていて刊行を知りました。
「砲弾下の村」のことはまったく知りませんでした。
『山が泣いてる』も現在では入手しづらいため、歴史を残すのは古本屋の大事な役割ですので、ほんの少しでも貢献できればと思い扱わせていただくことにしました。

ちなみに久米さんは、古書ほうろうからもほど近い、小石川のお生まれです。
『山が泣いてる』の挿絵を描くため山形に通われるようになり、以来、鈴木実さん、高橋徳義さん、植松要作さん、笹原俊雄さん、槇仙一郎さんと親交を深められていたようです。