トピックス」カテゴリーアーカイブ

今年のカタリココ

大竹昭子さんが毎回ゲストを迎え、トークと朗読を繰り広げる〈カタリココ〉。
今年の詳細が発表されています。→ 大竹昭子のカタリココ
パッと人目を惹くセンスのいいチラシは、大竹昭子さんの著書『ニューヨーク1980』『日和下駄とスニーカー―東京今昔凸凹散歩』『彼らが写真を手にした切実さを』『随時見学可』の装幀も手がけられている五十嵐哲夫さんのデザインです。
近くなりましたら改めて告知しますが、古書ほうろうは、9月12日、『火山のふもとで』で読売文学賞を受賞された松家仁之さんをお迎えすることになりました。(ご予約は8月12日開始となります)

 

「『火山のふもとで』からぼくが受け取ったものは、建築についての知識や考えだけでなく(それも素晴らしい贈り物でしたが)、建築について語ることとそれ を美しい言葉で書き連ねていくことは不可分なのだ、ということでした。そしてなにより、物語にひたっているときのあの心地よい時間の流れ! 建築好きの大 竹さんがこの小説をどう読み、松家さんからどのような話を引き出されるのか、とても楽しみにしています。」
(宮地健太郎)

 

松家 仁之(まついえ まさし)
1958 年、東京生まれ。早稲田大学第一文学部を卒業後、1982年新潮社入社。「小説新潮」編集部在籍時に星野道夫の作品と出会い、増刊「マザー・ネイチャー ズ」を企画。「シンラ」編集部を経て、1998年「新潮クレスト・ブックス」創刊に携わる。2002年、雑誌「考える人」を創刊、編集長に就任。2006 年より「芸術新潮」編集長を兼務し、2010年6月退社。2012年に発表した小説『火山のふもとで』にて読売文学賞を受賞した。慶應義塾大学総合政策学 部特別招聘教授を現任。尊敬する編集者は小野二郎と塙嘉彦。

絵と木工のトリノコ ポストカード&フェルトしおり

絵と木工のトリノコさんのガリ版グッズ、鳥や動物たちの新作が入荷しました。

初アイテム、まずはフェルトしおり二種。
フェルト地にもガリ版は刷れるのですね。刺しゅうのような繊細で温かみのある線が出ていてびっくりしました。
夏葉社さんの『冬の本』と並べると、このくらいの大きさです。

ポストカードは、二色、三色とガリ版の版を重ねた絵柄もあります。
アップにした下の写真は、あざみと小鳥(部分)です。

 

饒舌ではないけれど何か言いたげだったり、何を考え込んでいるのですかと問いかけたくなるような風情は、可愛いというよりなにやら長老の存在感すら漂っています。

繊細な手描きのライン、淡いカラーのいい味わいが、写真ではなかなかお伝えできませんが、陳列しているときにいらしたお客さまがさっそくしおりとカードを一枚ずつお求めくださいました。
ぜひ店頭で対面していただきたい(笑)、キャラクターたちです。

よしいいくえのモビールワークショップ 2013.1.24(木)13:00〜

昨年末に微笑ましいモビールに出会いました。

⇒ 「福笑い」(クリック!)

気に入ってしまって、いつも目に入るようさっそく帳場に吊るし、ゆらゆらと揺れる福笑さんを眺めてはヘラヘラする毎日がつづいています。

作者は、北九州のモビール作家よしいいくえさんで、昨年『モビールでつづる365日』という本も出されました。

よしいさんは「一日一モビ」といって、日記をつけるように、その日の気持ちをテーマにモビールをつくられています。この本には、1月から12月までの季節の行事をテーマにしたモビールとともに、「一日一モビ」の一年分が収められています。

なーんかクサクサしていたり、落ち込んでしまったり、そんな気持ちもモビールにしてゆらゆらするのを眺めているうちに、まぁ、いっか〜、なんて気分になりそうです。これはいいなぁと思いました。

そしてなんと、1月によしいさんが東京にいらっしゃるとのことで、ほうろうでワークショップを開いていただけることになりました!

よしいいくえさんの「一日一モビ」のお話を聞きながら、モビールづくりを教えてくださいます。

よしいいくえさんご本人もとても魅力的な方です。平日の昼間ですが、お時間のゆるす方はぜひご参加ください!

 よしいいくえのモビールワークショップ

  •  2013年1月24日(木) 13:00〜(2時間くらいを予定)
  •  参加費 1,500円(定員5名)

 

  •  お申し込み お電話かメールで、古書ほうろうまで

03-3824-3388
E-mail:horo●yanesen.net (●→@)
ご予約の際の件名は「1/24 よしいいくえWS」で。

(お名前、人数、当日ご連絡できる電話番号をお書き添えください)

 

ハト商店の新入荷!

〈ハト商店〉は、絵描きのはとちゃんが作る、ポストカードや缶バッジ、絵本などのグッズを販売している小さな商店です。

はとちゃんの公式サイトはこちらです。⇒ ハトゴヤ

いつから置きはじめたのかだんだん記憶があやふやになってきていますが、古書ほうろうで雑貨を扱い始めた初期からの歴史ある老舗といっても過言ではないでしょう。

はとちゃんの描く、ちょっと不思議な世界や動物たちが主人公のオリジナルグッズはずっと人気商品で、しかも以外にも?虜になるのは女性ばかりでなく男性のお客さまも多いのです。

そんな〈ハト商店〉に、新作が入荷いたしましたのでご紹介します。

 

 2013年カレンダー
¥1,200(税込)
幅 18.2 cm × 長さ 51.6 cm

2ヶ月表記の縦に長い壁かけ式のカレンダーです。
1、2月の絵は、おこたで迎えるお正月。はとワールドの仲間たちがたくさん遊んでいますね。
家にこのカレンダーがかけてあったら1日の疲れもふんわりと和らいで、一年がたのしい気持ちで過ごせそうです。(←画像はクリックで拡大します。下の画像も同じくクリックで拡大します。)

 

絵本 でっち小僧のカッパくん
えとぶん はと
¥500(税込)
14 cm × 18 cm

鳩文庫の本が久々に入荷しました!でっち小僧のカッパくんが、つるのばんとうさんに商売で忘れてはならないとても大切なことを教わるおはなしです。いつまでもじ〜んと余韻が残ります。

 

 

鳩文庫の本は、ほかにも置いていますのでぜひ手にとってご覧ください!定価はすべて500円です。

・ハラペコウサギ

・こびっちゃん

・遊覧船ぽっぽぅ号

・どんぶらくん (350円)

・うさじろうとおいしいおいしいカレーの実

・森のおたんじょうび会

・わこちゃんのお手紙屋さん

 

   

ぽっぽふろしき 星の夜の旅
¥2,100(税込)
70 cm × 70 cm 綿100%

“たびのおともにいっしょにつれていってください。便利で丈夫なふろしきです。衣類を包むとちょっとした枕にも。”
ハト商店から風呂敷の登場です!これはうれしいですね。
ふだんから鞄に入れておいて場所をとらない大きさですし、なんといっても絵が素敵。四方向からそれぞれに夢の広がる世界が、遊び心全開で描かれています!目を凝らすと、ほら、でっち小僧のカッパくんもいる!帯の裏側に登場するキャラクターが紹介されていますよ。
このふろしきをきっかけに旅先での会話が弾むこと請け合いです。

 

はとちゃんは、日本のあちこちで展覧会やワークショップを開催しています。

ぜひ「ハトゴト」をチェックして、あなたのまちの近くにやってきたらぜひお出掛けください!

 

活版印刷で刷る糸綴じノート 2012.11.23(金・祝)& 24(土)

 印刷×製本ワークショップ

 2012年11月23日(金・祝)& 24日(土)

 講師は、活版印刷つるぎ堂さんと空想製本屋さんです。

            詳細はこちらをご覧ください。⇒
  • ただ今、2日間通しのご参加の方、優先受付け中です。(10月末まで)

〈TKレビュー〉にむけて 第四夜 児玉あゆみ

 
初めて空をしった日   児玉あゆみ

 
いろいろ見すぎたのわたし
いえなかった言葉に
名前をつけて
そっとかえしてあげる
型にはまることが美であるなら
わたしはとっくに美しいの
それでも
型が見つからなかったから
もう
泣けなくなったの

救われたいと願った夜は
とても
きれいな夜でした
切り取った悲しみはそばで
靴を脱いで
あとは飛び降りるだけ
下のほうで声がきこえて
わたしは泣いた
靴をそっとしまって
もうわたし泣かないのと
たくさん傷ついたふりをする

つないだ手はあたたかいの

つないだ手はあたたかいの

 


 
児玉あゆみ
 
詩人。その場の空気を完全に支配してしまう程の驚異的なポエトリー
リーディングは、詩の枠を超えた新しいエンターテイメント。
その類稀な世界観は多くの人の心を掴んでやまない。
・文部科学省監修・詩のボクシング2005年関東本選優勝&全国大会ベスト8
・SSWS(シンジュク・スポークン・ワーズ・スラム)準優勝
・Prize Price the words in高田馬場Ben`sCafe優勝
詩集『nineteen』。
  
http://ameblo.jp/kodama-ayumi/

 
▶この秋&今年いちばんの本!
『根をもつこと、翼をもつこと』田口ランディ
『クレンズの魔法』田口ランディ
『ミュータント・メッセージ』マルロ・モーガン

 

 

Double Takeshi Production Presents Poetry Reading Series vol.06

Thousandth Kitchen Revue
 
10月8日(月・祝)17:30 open / 18:00 start ¥1,000-
 

 

 
« ポエトリー・リーディング〈TKレビュー〉って?
 
« 〈TKレビュー〉にむけて 第一夜 小森岳史
 
« 〈TKレビュー〉にむけて 第二夜 豊原エス
 
« 〈TKレビュー〉にむけて 第三夜 カワグチタケシ

〈TKレビュー〉にむけて 第三夜 カワグチタケシ

 
星月夜     カワグチタケシ

 
草原をバトルフィールドに見立て
匍匐前進が一時間以上続いている
周囲から仲間たちの気配も薄まり
冷たい月と数えきれない星々の下

体重の半分近い装備を背負い
身長ほどの銃身を両腕で抱え
少女兵士はひとり
草を分けて進む

虫の声が大きくなり
葉のしずくが汚れた頬を濡らす
そして涙と夜露の境目が
わからなくなる頃

いずれの側でも捕虜たちは帰される
少数の行方不明者を除いて

 


 
カワグチタケシ
 
詩人。1965年千葉県生まれ。仔熊座。A型。
1980年代前半より詩作を始め、都内各地でリーディングを行う。
1998年より詩人佐藤わことプリシラ・レーベルを主宰。
2007年より詩人小森岳史とダブル・タケシ・プロダクションを主宰。
好きなくだものは梨、好きな花は金木犀、だから秋が好き。
好きな詩人は宮澤賢治、西脇順三郎、田村隆一、岸田衿子。
詩集『都市計画/楽園』『ユニバーサル・ボードウォーク』など。
http://kawaguchitakeshi.blogspot.com
https://twitter.com/rxf13553

 
▶今年いちばんの本
『東京メトロのひみつ』(PHP研究所)
 
▶この秋読みたい本
『よつばと!』12巻 あずまきよひこ(アスキー・メディアワークス)

 

 

Double Takeshi Production Presents Poetry Reading Series vol.06

Thousandth Kitchen Revue
 
10月8日(月・祝)17:30 open / 18:00 start ¥1,000-
 

 

 
« ポエトリー・リーディング〈TKレビュー〉って?
 
« 〈TKレビュー〉にむけて 第一夜 小森岳史
 
« 〈TKレビュー〉にむけて 第二夜 豊原エス
 
〈TKレビュー〉にむけて 第四夜 児玉あゆみ »