日々録」カテゴリーアーカイブ

不忍ブックストリートの舞台裏をチラリ

2013040349462013〜14年版「不忍ブックストリートMAP」が出来上がりました。

今年からイラストが、はとちゃんにかわりました!

二代目しのばずくんは「本を愛する忍者の末裔」です。

詳しくはこちらを ⇒ 不忍ブックストリート|しのばずくん

昨年から実行委員で検討を重ね、時にはデザイナーの板谷成雄さんご意見を仰いだりしつつ、絵描きのはとちゃんにお願いすることに決めました。

ポストカードや絵本など、うちの店ではもう何年もはとグッズを販売したり、展覧会を開いたりして作品にはずいぶん馴染んできたのですが、はとちゃんといえば色彩豊かなイメージが強いので、不忍ブックストリートMAPのような刷り色制限があるものがはたしてどんなふうに仕上がるのか、正直まったく想像がつきませんでした。

MAP制作は、青秋部の中村加代子さんを中心に、南陀楼綾繁さん、デザイナーの板谷さんの三者、プラスはとちゃんの間でやりとりがすすめられます。

私たちは色稿で初めてご対面となり、2色刷りとは思えない、にぎやかでたのしい紙面に思わず声を上げてしまいました!

ただ今助っ人さんたちが、ものすごい勢いであちこちのお店に配布してくださっています。もしどこかで見かけたらぜひ手にとってください。当店でもお配りしています。

近所では4月6日まで、田端のちょこっとカフェギャラリーmaruchanにて、はと個展「ひみつの黄色い部屋」が開かれています。また、今年の不忍ブックストリートweekでは、喫茶谷中ボッサさんで、はと個展「ふしぎなふしぎな本の町」も予定されています。どうぞお出掛けください。

そのほか、はとちゃんは全国的に出没します。はとちゃんの予定はブログをチェックしてください!⇒ ハトゴト

 

そして4月1日から公式サイトもリニューアルオープン!⇒ http://sbs.yanesen.org/

MAPリニューアルに合わせたようですが、さにあらず。
私からの見た目になりますが、その裏話などを。

不忍ブックストリートの実行委員はだいたい15人くらいいるのですが、その中からweb班として、音の台所の茂木淳子さんが中心となり、不忍ブックストリームでもお馴染みのトンブリンさん、ちょうどこの時期は店主さんの受付けを担当しているちよさんの3人が公式サイト、ブログ、twitterの更新作業をしていました。

過去形なのは、なんと茂木さんが家の都合で実行委員から離れることになってしまったから。

茂木さんからweb班にそのお知らせがあったのが、3月に入り店主応募が始まってまもない頃。私はweb班ではないのですが、wordpressに慣れているということでそのときにお知らせいただきました。

メールを開け昏倒寸前、思考停止。

これまでずっと、細やかに段取りをして、ネットからも一箱を盛上げてくれていた茂木さんに頼りきっていましたし、なによりお陽さまのような貴重な存在の茂木さん。居ない場合が考えられない!

茂木さんからしたら引き継ぎなども考え、少し早めに伝えてくださったはずなのに、思考停止のまま数日経過。

しかし日に日に一箱古本市は近づいてきているわけで、メーリングリストは店主さん受付けのことなどでやりとりが増え始め、web班の繁忙期も迫ってきている。どうしよう。どうしよう。。

残された者でなんとかせねば。

大きな問題は、数年前にインストールしたままのwordpressをバージョンアップしなければならない(=不具合が生じる可能性大)、という今年の課題もそっくり含まれていること。それをどう乗り切るか、一新する場合のwordpressのテーマをどうするかなど、ようやく具体的なやりとりを始められたのか3月半ば。

メーリングリストとは別にweb班内で30通以上のメールのやりとりがなされ、方針が固まり、トンブリンさんから具体的な提案があったのが19日でした。

そしてそこからのトンブリンさんがすごかった。
わたしは地下構成員として完成してゆくサイトをながめていたのですが、数日でレイアウトが決まり、みるみる画像がはめ込まれ、データが流し込まれていきました。もちろんこの作業にかかりっきりじゃなくて昼間は勤め人としての顔があるわけで。

その間のしのばずの流れはというと、その一部を書き出してみるとと、店主さんの参加費の入金締め切り、weekチラシ納品、MAP納品立ち会い、月末の助っ人さんの集会を控え、メーリングリストでは、一箱のチラシやポスター、折込みチラシのこと、紙のこと、印刷のこと(チラシ類はふれあい館のリソグラブを使い自分たちで刷るものが多いので誰が行けるかなど。今年は助っ人さんにも急遽加勢していただきました。)、店主さんマニュアルのこと、MAP発送先宛名ラベルのこと、はてはセロテープに至るまで膨大なメールが行き交い、南陀楼さんは、右と左違う靴を履いて会議にやってくるという混乱の中、トンブリンさんの本気でサイトのリニューアルにこぎ着けたわけです。

実行委員には今年タナカホンヤさんが新たに加わり(平均年齢の上昇に少し歯止めがかかった)、20代から50代まで、新刊書店、古書店、編集者、ライター、翻訳家、デザイナーなどなど、年齢も職種もバラバラです。

何かにつけみなさんのプロの技が光る瞬間があり、技を持ち合わせない古本屋としてはそこに立ち会えるのがうれしかったりします。

今は束の間の凪ぎ。息継ぎがわりに、しのばずレポートを書いてみました。

twitterもあるせいか、茂木さんがしのばずから抜けちゃった実感がまだ全然わきません。とても不思議な感じ。稼いで茂木さんの新天地をこの目で確かめなくちゃ!(ミカコ)