古い洋画のパンフレット アルドリッチの『ヴェラクルス』のことなど
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4月19日(土)の「パンフレット紙モノ大放出市」で販売する、古い洋画のパンフレット。先日ご紹介したB5版のほかに、A4版も100冊ほど出てきたので、ちらっと顔見せを。
もっとも興奮したのは『ヴェラクルス』で、この映画のかっこよさがにじみ出た表紙にぞっこん。
バート・ランカスターとゲーリー・クーパーについての文章がほとんどで、当時の雰囲気が伝わってきますが(メインの解説は淀川長治)、野口久光だけはアルドリッチにも言及しています。
「オルドリッチという新人監督について僕は何も知らないが、この映画にあらわれた活劇精神は相当なものである。」
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では、その1年半後、1956年11月に公開された『攻撃』のパンフレットでは? と見てみると、さすがに認知されつつあるようでこんな記述も。表記も「アルドリッチ」で定まったようです。
「監督のロバート・アルドリッチという人は佳作「ヴェラクルス」を作った人だが、あの映画も様々の事件を通じて、二人の主人公を強く押し出し、全篇をぐっと太い線で貫いていたが、この「攻撃」も同じ行き方で、太い線で押しまくって微動だにしない。(Q・Q)」
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アルドリッチ関連では、ほかにも『特攻大作戦』のプレスなどを販売します。どうぞお楽しみに。