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(終了)「千駄木 1975」展 2月9日(土)〜3月3日(日)/同時開催 移転のための感謝セール
2019/02/09 - 2019/03/03
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〜〜〜上記書影と序文は2019年10月10日に追加しました〜〜〜
古書ほうろう千駄木での最後の展示となります「千駄木1975」展のお知らせです。
『SENDAGI』と題されたわずか25ページの私家版の写真集。
序文のほかには、キャプションもなく、1975年にエリザベス・パワーズ(Elizabeth Powers)という女性が
発行したということしかわかりません。
この写真集のもとの持ち主は、不忍ブックストリート実行委員仲間の吉井孝博さん、数年前にタナカホンヤさん
でお披露目され、その後、2015年にほうろうにやってきました。
いまやひとたび外出すれば、海外からのお客様にお目にかからない日はありませんが、いまから44年前の千駄木では、
青い目の外人さんはさぞや注目の的だったことでしょう。
そしてエリザベスさんも、序文からは、抱いていた桜や着物姿の女性たちのイメージからかけ離れた日本に、
初めはずいぶんと戸惑われていた様子がわかります。
しかし、やがてわたしはそこにも美しさがあることに気づき、
こうしてひと続きの写真を撮って、日本に来て最初に住んだ千駄木の町と隣人たちのなかに見つけた美しさを、
記録にとどめておくことにした。(序文より)
きっと徐々に挨拶を交わすようになり、だけど、ほどよい距離感がもたらす、旅と定住の間のどちらでもない
居心地のよさや、エリザベスさんの町や人への好奇心や愛着が一枚一枚の写真から伝わってきます。
ここに写る子どもたちは、いまの私たちと同世代、いまエリザベスさんは、どこでどのように暮らしておられるかしら。
そんなことをぼんやり考え、ひとりでも多くの方に見ていただきたくて、「千駄木 1975 」と題し、
エリザベスさんの記憶のなかの千駄木を展示したいと思いました。
著者のポートレートを眺め、序文の英単語を拾い読みしているうちに、やはり不忍ブックストリート仲間で
翻訳家の桐谷知未さんの顔が浮かんできました。
そしてビアパブイシイさん1杯を謝礼に、序文を訳してもらえないでしょうか、と、たいへん厚かましい申し出を
したところ、桐谷さんは快く引き受けてくださり、素晴らしい訳を作ってくれました。
(上の引用も桐谷さんに訳していた序文の一部です。)
しかし、頼んでおきながら、こちらの展示のイメージが湧かずに3年以上温めてしまうことに。
(そして謝礼も未払いという、、桐谷さんほんとごめんなさい。。)
長いことかかって昨秋やっと出来そうな気がしてきて、「しのばずくんの本の縁日」が終わったらやることリストに
「千駄木 1975」展を掲げていたのでした。
まさかそれが、千駄木最後の企画となるとは、エリザベスさんのパワーなのかわかりませんが(シャレですよ)、
不忍ブックストリートを行ったり来たり、いろいろな人の手を渡ってきたこの本を、この機会に見ていただいて、
次の方にお渡しすることを、千駄木最後の仕事として全うできたらと思っています。
写真集本体は、20,000円+税で販売いたします。
本来ならば、このような企画は著者の方に許可を得るべきことですが、まったく手がかりがつかめません。
そして一冊の写真集を、どうしたら多くの方にご覧いただけるか考えましたが、収められた24枚の写真を、
iPhoneで撮影し、店のプリンターで出力という方法しか実行できず、素人仕事による展示となります。
元写真よりも画質も粗くなってしまい、見づらいものもございますが、どうかご容赦ください。
移転前の古本3割引の感謝セールも同時(2/9〜3/3)に開催いたします。
ぜひぜひお誘い合わせのうえお運びください。お待ちしております!
2/12(火) 13(水) 20(水) 27(水) は休業です。
期間中、火水は連休いたします。
始まってからの変更で申し訳ありません。その分、在庫の補充に力を注ぎます。よろしくお願い申し上げます。