月別アーカイブ: 2014年4月

本日の品出し 2014年04月29日(火)

本日の品出し 2014年04月29日(火)

タイトル 著者 出版社 税抜き価格 状態、他
パントン・ソリッドチップス
旧版
コート紙・上質紙 2冊組

201404297372
201404297373
PANTONE 8,000 2006
コート紙チップ4枚使用済

201404297374
Design By Numbers
デジタル・メディアのデザイン技法
前田ジョン ソフトバンク パブリッシング 2,500 2001 初版B

「記憶の蔵 映画ポスター市」ポスター一覧

完売の表示がないものも、すでに売れてしまっている場合もございますので、お気軽にお訊ねください。

本日の品出し 2014年04月26日(土)

本日の品出し 2014年04月26日(土)

タイトル 著者 出版社 税抜き価格 状態、他
DAIDO MORIYAMA
森山大道

201404267344
Fondetion Cartier pour l'art contemporain 6,000 2003 仏語英語
来たるべき言葉のために

201404267343
中平卓馬 オシリス 4,500 2010 初版
装本 服部一成
中平卓馬エッセイ収録英文小冊子付
本体表紙上端に傷少
Mut zum Profil
Corporate Identity und Corporate Design fuer Staedte
201404267345
Matthias Beyrow avedition 1,800 1998 独語
外濠
江戸東京の水回廊
法政大学エコ地域デザイン研究所 編 鹿島出版会 1,700 2012 重版帯

奥村昭夫と『シネマ・ヴォワイアン通信』のこと

奥村昭夫と『シネマ・ヴォワイアン通信』のこと

シネマ・ヴォワイアン通信 No.3『猶予もしくは影を撫でる男』『三人でする接吻』

「記憶の蔵 映画ポスター市」も、残すところあと2日間。
最終日(4/29)は「上馬場健弘監督作品上映会」のみの開催なので、じっくりご覧いただけるのは、明日(4/26)が最後です。パンフレットや紙モノも少しずつ追加してますので、ぜひご来場ください。

さて、今日ご紹介するのは、そんな追加補充の中の一冊。現在はゴダール本の訳者としてその名を知られる奥村昭夫が、前衛的な自主映画作家だった頃の記録です。全体の半分ほどは奥村と宮井睦郎との対談で、東大劇研で芝居をしていた奥村が映画を撮りはじめる経緯や、なぜ映画をつくるのかということについて、かなり突っ込んだ会話がなされています。たとえばこのような発言など。

映画にもう一つの機能を持ち込みたいってことなんだ。作る側は作る側で自分の立場を明らかにし、見る者に問いかけるというようなね。

『シネマ・ヴォワイアン通信』第3号奥付


奥村昭夫関係ではもう1枚、1976年に新宿のアドホックビルで開催された自主映画祭「フィルム・タイムライブラリー」のチラシもあります。奥村の『猶予もしくは影を撫でる男』は、足立正生の『銀河系』との2本立て。ほかにも、萩原朔美&粟津潔、大林宣彦&ドナルド・リチイ、松本俊夫&寺山修司、田名網敬一&かわなかのぶひろ、など、魅力的な組合せが並んでいます。裏面には全員のプロフィールも載っていますが、そのなかから奥村のものを引用しておきます。

奥村昭夫 67年に制作グループ “シネマ・ヴォワイアン” を結成。その第一作『猶予もしくは影を撫でる男』は、第一回〈草月実験映画祭〉にてグランプリを受賞。以後『三人でする接吻』『狂気が彷徨う』と問題作を相次いで発表。先日上梓された『気狂いゴダール』の訳者でもある。

 「フィルム・タイムライブラリー」(表)  『気狂いゴダール』(奥村昭夫 訳)


最後に。
奥村昭夫については、高崎俊夫さんの「映画アットランダム」にて、多くのことを教わりました。
未読の方は、ぜひ。
http://www.seiryupub.co.jp/cinema/2012/03/post-41.html

本日の品出し 2014年04月22日(火)

本日の品出し 2014年04月22日(火)

タイトル 著者 出版社 税抜き価格 状態、他
大瀧詠一『GO! GO! NIAGARA』
発売告知チラシ

『GO! GO! NIAGARA』発売告知チラシ(表)



『GO! GO! NIAGARA』発売告知チラシ(裏)
5,000 1976年
裏面コメント:朝妻一郎

本日の品出し 2014年04月21日(月)

本日の品出し 2014年04月21日(月)

タイトル 著者 出版社 税抜き価格 状態、他
音楽のおしえ

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高橋悠治 晶文社 1,000 1976年 初版
カバーイタミあり
小口ヤケ汚れ少
ブックデザイン
:平野甲賀
写真撮影:高梨豊
カフカ/夜の時間
メモ・ランダム

scan 7
 〃  〃 3,000 1989年 初版 帯
カバー背ヤケ
付録あり
(浅田彰との対談16頁)
ブックデザイン
:平野甲賀

種村季弘書評切抜付き
(1989.7.2 朝日新聞)
長電話 高橋悠治
+坂本龍一
発行:本本堂
発売:冬樹社
1,000 1984年 第2刷
ブックデザイン
:坂本龍一
風のイコノロジー 若桑みどり 著
高橋悠治 音楽
主婦の友社 2,000 平成2年 初版 帯
CD付き
クセナキスのポリトープ

『クセナキスのポリトープ』(装丁:杉浦康平)
オリヴィエ
・ルヴォ=ダロン
高橋悠治 訳
朝日出版社 25,000 1978年 初版
函汚れイタミ少
装丁:杉浦康平

「クセナキス全作品解説」
(高橋悠治 編訳)あり
トランソニック 7号
特集:エリック・サティ

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企画
トランソニック
 林光
 一柳慧
 近藤譲
 松平頼暁
 柴田南雄
 高橋悠治
 湯浅譲二
全音楽譜出版 4,000 昭和50年発行
AD:勝井三雄
表紙:中西夏之
   大辻清司
トランソニック 11号
特集:運動

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 〃  〃 4,000 昭和51年発行
AD:勝井三雄
表紙:中西夏之
   大辻清司
聲・響き・記号
(記号学研究 18)

scan 8
日本記号学会編 東海大学
出版会
1,500 1998年 初版
装幀:向井周太郎

高橋悠治
「ことばのはじまりにある「うた」」
所収
声と身体の場所
(21世紀 文学の創造 6)
高橋康也 編 岩波書店 1,000 2002年 初版 帯
装幀:ミルキィ・イソベ

高橋悠治「声・文学・音」所収

ジャン=ピエール・メルヴィルと植草甚一

ジャン=ピエール・メルヴィルと植草甚一

記憶の蔵 ポスター市 帳場背面

「記憶の蔵 映画ポスター市」が、本日いよいよ幕を開けました。オープン直後の喧騒も落ち着き、帳場でのんびりしているのですが、その背後にはこんなパンフレットを飾ってみました。左が、ジャン=ピエール・メルヴィル監督『ギャング』のパンフレット、そして右は『ヘラルド・シネフレンド』第10号の中綴じ付録、同じ映画のフランス本国版ポスター?のリプリント。買い取りの仕分けをして以来、ずっとこんなふうに並べてみたかったので、達成感はかなりのものです(笑)

『ヘラルド・シネフレンド』という冊子のことは今回初めて知ったのですが、巻頭には植草甚一が「なぜメルヴィル映画は面白いのか?」を寄稿してますし、表2にはサントラ盤の広告まで載っていて、メルヴィル・ファンにとっては、ある意味パンフレット以上に貴重かも。

「彼の作品は9本のうち、たった2本しか見ていない。それなのにどうして、メルヴィルらしいな、と思って感心してしまうのだろうか?」

と語る、1967年の植草さん。もし『マンハッタンの二人の男』がリアルタイムで日本公開されていたら、どのような文章を書かれただろう、とあれこれ妄想をふくらませました。

あとこの記事でどうにも可笑しいのは「ジャン・ピエール・メルヴィルと筆者」と題された写真。キャプションのつけ方も含め、素晴らしいセンスだと思います(笑)

植草甚一「なぜメルヴィル映画は面白いのか?」(『ヘラルド・シネフレンド』第10号)

『ギャング』サントラ盤広告