タイトル | 著者 | 出版社 | 本体価格 | 状態、他 |
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沖縄に活きる | 大石芳野 | 用美社 | 1,500 | 1986年 初版 毛筆署名入り |
王朝継ぎ紙 | 近藤富枝 編著 | 毎日新聞社 | 3,000 | 昭和60年 初版 |
かな料紙の作り方 | 村上翠亭 福田行雄 共著 |
二玄社 | 2,000 | 1994年 初版 |
投稿者「koshohoro」のアーカイブ
本日の品出し 2018年02月12日(月祝)
宮里千里 録音『久高島 イザイホー』と宮里綾羽 著『本日の栄町市場と、旅する小書店』
年末に大竹昭子さんから、ほうろうに合うと思うのよ〜と、音源集CD『琉球弧の祭祀 久高島 イザイホー』を戴きました。
イザイホーとは、沖縄の久高島で、12年に一度行われる神職の任命式で、神事の多い久高島でも最大規模の祭祀ですが、経験者の高齢化や生活の変化に伴い、録音されたこの音源の1978年のイザイホーが、今となっては最後の開催となってしまっています。
「エーファイ、エーファイ」という女たちの祈りのことばが、一直線に魂に飛び込んできて、知らず知らずのうちに凝り固まっていた身体が細胞レベルで一気に解放され、鳥肌が立ちました。
さっそく大竹さんにお礼のメールをお送りしたところから話がとんとん拍子にすすみ、イザイホーの録音をした宮里千里さんと大竹昭子さんのお話会を、6月14日に古書ほうろうで開くことになりました。→宮里千里と大竹昭子のアッチャーアッチャーじゃらんじゃらん
そんな流れから、1月に入ってからは、耳から『イザイホー』、目からは宮里千里さんのお店〈宮里小書店〉副店長・宮里綾羽さんが書かれ、ボーダーインクかr出たばかりの『本日の栄町市場と、旅する小書店』をお弁当のおともに読んで、夜は千里さんの『アコークロー』(ボーダーインク)、こちらは版元品切れのためネットで探して、那覇のちはや書房さんから送っていただいて読んでいます。
そして『本日の栄町市場と、旅する小書店』は、名残惜しくも本日読了しました。
読みながら同じく古書店を営む自らの日々を振り返るわけですが、この20年、買い物の仕方をはじめとする、生活スタイル、店の業務内容、いろいろが様変わりしました。ちょっと便利が行き過ぎたかなーと思います。遠くの人とは(錯覚も含め)近くなったけど、近くの人とは遠くなる、というか、意識してないと目の前にお客さんがいるのに、ネットの注文の返信や、何かを発信するのに夢中になっていたり、ねじれた日常が当たり前になりました。
この本には、古書店の経営やノウハウではなくて、常連さんや、お客さんと綾羽さんとのやりとり、超至近距離のお向かいさんとの日常、市場のほかのお店の店主さんたち、それぞれ生きざま、人生がとても温かな視線で描かれています。ひとつひとつのエピソードが愛おしくて愛おしくて、あぁ、気をつけないとこういう大切なひとつひとつを失ってしまうなぁと。一年の初めに、とても大事なヒントが詰まっている本に出会えたなぁと思いました。
そして本の構成も素晴らしく、後半の、父・宮里千里さんの『アコークロー』への反撃(笑)からはじまる、アコークローではまだ小学生だった綾羽さんが、ひとまわりして、親への感謝や、きっと心の中の一番大事なものを語ってゆく流れは、いま書きながら思い出して泣いてしまう。
一編、一編は短くてとても読みやすい分量でいて、なんかもっとたくさんの文章を読んだような読後感は、綾羽さんの文章の素晴らしさだと思います。
CD『琉球弧の祭祀 久高島 イザイホー』(2,000円+税)とともに、宮里綾羽著『本日の栄町市場と、旅する小書店』(1,600円+税)、そしてボーダーインクの新城和博さんが書かれた『ぼくの〈那覇まち〉放浪記』(1,600円+税)お取り扱いしています!
本日の品出し 2018年01月26日(金)
本日の品出し 2018年01月20日(土)
小さな見直しをしました。
一覧に「税抜き価格]と表記していましたが、本日より「本体価格」に統一いたします。
タイトル | 著者 | 出版社 | 本体価格 | 状態、他 |
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commercial photo series 26 コマーシャル・フォト・シリーズ ヨーロッパのファッションフォトグラファー・パリ編 |
玄光社 | 2,000 | 1974年 秋号 B ヘルムート・ニュートン ローレンス・サックマン サラ・ムーン ピーター・クナップ フランシス・ジャコベッティほか |
*本体価格に別途消費税をお預かりいたします。
本日の品出し 2018年01月15日(月)
タイトル | 著者 | 出版社 | 税抜き価格 | 状態、他 |
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立川藤志楼傑作落語選集 | 高田文夫 解説:吉川潮 |
太田出版 | 2,500 | 1989年 初版 帯 |
洒落ごころ | 高田文夫 | 〃 | 750 | 1993年 初版 帯 |
流浪の手記 | 深沢七郎 | 徳間書店 | 1,500 | 昭和42年 初版 帯 カバー帯小口ヤケ |
深沢七郎 文学と、ギターと |
遠丸立 | 沖積舎 | 1,000 | 昭和61年 初版 帯 |
死のエピグラム 「一言芳談」を読む |
解説:吉本隆明 訳注:大橋俊雄 |
春秋社 | 1,000 | 1996年 初版 帯 |
脱俗の画家 横井弘三の生涯 |
飯沢匡 | 筑摩書房 | 1,200 | 1976年 初版 |
イワンのくらしいまむかし ロシア民衆の世界 |
中村喜和 編 | 成文社 | 1,500 | 1994年 初版 帯 |
ミツバチの文化史 | 渡辺孝 | 筑摩書房 | 2,000 | 1994年 初版 帯 |
ヨーロッパ古層の異人たち 祝祭と信仰 |
芳賀日出男 | 東京書籍 | 1,500 | 2003年 初版 帯 |
銀河連邦のクリスマス | 小野耕世 | 晶文社 | 1,500 | 1978年 初版 |
トークイベントに行ってきた!
近所の往来堂書店がトークイベントを開催するようになりました。本日はその2回目、「南陀楼綾繁と金井真紀がえらぶ人人本フェア」に合わせてのトークでした。
客としてトークベントに行くのはいつ以来かしら。いやぁたのしみましたー!
昨年末にビレッジプレスから『編む人』を出した南陀楼綾繁さんと、『パリのすてきなおじさん』(柏書房)が3刷り目に入った金井真紀さん(隣で羨むナンダロウさん)、インタビュアー同士の対談とあって、聴き慣れたナンダロウさんのトークのリズムが、金井さんの切り返し質問によって、違うリズムに変化したりして、とても新鮮でした。
お二人がそれぞれに聞き手の仕事をしてきて培ってきたもの、臨場感を出すための書き方、つきなみを恐れない、ひとつめの質問、などなど、興味の尽きないお話でした。
紙面に掲載するためのインタビュー、ライブでのトークイベント、それぞれに難しさがあると思いますが、トークイベントでは聞き手として構成を考えつつ、逸れ行く話を操縦しつつ(ときに流れに身を委ね)、時間枠を気にしつつ、お客さんをたのしませるショーにするというのは、瞬間瞬間の臨機応変な対応が求められることで、なんというか反射神経や運動能力のようなものも必要な技、でもわざとらしさが透けて見えてしまうとお客さんは敏感に反応するだろうし…。眼の前で繰り広げられるトークを見ながら、そんなことをやってのけてるお二人はすごいなぁと、吹き出しながら、大いに感心しました。
人人本フェアは、往来堂書店、入り口正面で展開中です。石川桂郎『俳人風狂列伝』、宮田昇『新編 戦後翻訳風雲録』、今夜急遽リスト入りした、吉岡逸夫『夜の放浪記』(水族館劇場も載ってる!)、野村進『解放老人』、石田千『唄めぐり』などなど、そそられます。〝この世界にはいろんなひとがいるなぁ、と思わせてくれる本が好きです。(フェア冊子より)〟な本モリモリです!