投稿者「koshohoro」のアーカイブ

koshohoro について

東京都台東区池之端の古書ほうろうです。毎日試行錯誤してます。

本日の品出し 2017年06月03日(土)その1

タイトル 著者 出版社 税抜き価格 状態、他
生誕300年記念
若冲



日本経済新聞社
NHK
NHKプロモーション
4,000 2016年 図録
アートが絵本と出会うとき
美術のパイオニアたちの試み







うらわ美術館
下関市立美術館
読売新聞社
美術館連絡協議会
2,000 2013年 図録
デザイン Glanz 大溝裕
昭和10~40年 広告にみる
国産カメラの歴史

朝日カメラ 編
酒井修一 監修

朝日新聞社 3,000 1994年 初版函

本日の品出し 2017年05月30日(火)

タイトル 著者/特集 出版社 税抜き価格 状態、他
新刊
アミダクジ式ゴトウメイセイ
対談篇

後藤明生 つかだま書房 3,800 2017年5月
ブックデザイン:ミルキィ・イソベ​(テュディオ・パラボリカ)
新刊
アミダクジ式ゴトウメイセイ
座談篇

後藤明生 つかだま書房 3,800 2017年5月
ブックデザイン:ミルキィ・イソベ​(テュディオ・パラボリカ)
新刊
心が疲れたときに観る映画

佐野亨 立東舎 1,800 2017年4月
エッセイ
森下くるみ
山内マリコ
文月悠光
装画:森泉岳土
装丁・本文設計 小沼宏之
新刊
空飛ぶ火鉢
Vol.1

風景を見つめる 火鉢クラブ 463 2017年4月
イラスト ナガキパーマ
新刊
雲遊天下 126

特集:物語
ある大阪の編集者
ビレッジプレス 500 2017年5月
村元武インタビュー 聞き手:南陀楼綾繁
イラスト 山川直人
デザイン 小沼宏之
バックナンバーもございます。
新刊
サイコロ 006
わすれもの

山川直人
保光敏将
文庫善哉
サイコロ堂 500 2017年5月
装画 保光敏将
装釘 小沼宏之
新刊
モモイトリ
2017年春蘭号

特集:極めてます!ちょっとだけ極めてます! 古書 西荻モンガ堂 695 2017年5月
表紙イラスト 保光敏将
挿絵 うにぽーちゃん
新刊
のんべえ春秋
どこでもビール号

木村衣有子 木村半次郎商店 800 2017年5月
ブックデザイン 横須賀拓
バックナンバーもございます。
新刊
東京祭臭

桑田絵梨 ERIBON 1,000 2017年3月
新刊
昭和の記憶
新潟 海の村 山の村

写真と文
斉藤文夫
企画・編集・製作
Bricole
発行 斉藤文夫
発売 NPO法人いわむろや
1,852 2017年4月
うつろうもの のこるもの』もございます。
新刊
In The City 17号

彼女はサイエンス トーキョーカルチャート by ビームス 1,000 2017年5月
表紙イラスト
エイドリアン・トミネ
新刊
てくり 18号

盛岡てつびん物語 まちの編集室 600 2014年1月 増刷
「てくり」バックナンバーもございます。
新刊
芹沢銈介を読む Ⅲ

濱田淑子 まちの編集室 650 2017年5月
2号もございます。
新刊
はま太郎 Vol.13

星羊社 833 2017年5月
Vol.1112もございます。
新刊
横濱市民酒場グルリと

星羊社 1,500 2015年12月

本日の品出し 2017年05月26日(金)

タイトル 著者 出版社 税抜き価格 状態、他
川村龍俊コレクション展
メモリアルCD-Extra

ジョン・ケージから広がった美の世界
私家版 5,000 1999年
限定136枚 2枚組
ジャケット:篠原猛史
若林奮
飛葉と振動

読売新聞社
美術館連絡協議会
2,500 2005年 図録
デザイン 下田理恵
生誕一〇〇年記念
前田藤四郎
“版”に刻まれた昭和モダニズム



東方出版 1,000 2006年
図録
大阪市立近代美術館(仮称)心斎橋展示室にて展覧会開催
エル・リシツキー
構成者のヴィジョン

寺山祐策ほか 編著

武蔵野美術大学出版局 3,800 2005年 初版帯

グーテンベルグ聖書収蔵記念
慶應義塾図書館稀覯書展

慶應義塾大学HUMIプロジェクト 2,000 1997年 図録
日本橋三越本店にて展覧会開催
奥付に書込み
チケット貼付
シェ・パニースへようこそ
レストランの物語と46レシピ

アリス・ウォータース 京阪神エルマガジン社 1,800 2013年 初版帯
新技法シリーズ 95
新版 デッサン・ド・モード
女と男の新しい形を描く

長沢節 美術出版社 1,500 2007年 重版 表紙にキズあり
6月25日まで弥生美術館にて「生誕100年 長沢 節 展」開催中!
Best of Weavers
Twill Thrill
36 Projects In The New Twills

Madelyn Von Der Hoogt 編集
Alexis Xenakis 写真

Xrx Inc 3,000 2004年 英語

本日の品出し 2017年05月21日(日)

タイトル 著者 出版社 税抜き価格 状態、他
ヴードゥー大全
アフロ民俗の世界
檀原照和 夏目書房 6,000 2006年 初版 帯
SFの変容 ダルコ・スーヴィン
大橋洋一 訳
国文社 4,500 1991年 初版
世界はぼくのもの ヘンリイ・カットナー
米村秀雄 編
青心社 3,000 1985年 初版
カバー
:ひさうちみちお
ゴシップ10年史 内外タイムス文化部編 三一新書 1,000 1964年 初版
えろもあ 第3号
日本映画のえろもあ
沼田元氣 編 ミリオン出版 1,000 1997年 初版
Mitchell & Kenyon
Postcard Book
British Film Institute 1,000 16枚
精神と自然
改訂版
グレゴリー・ベイトソン
佐藤良明 訳
新思索社 2,000 2015年 第5刷 帯

本日の品出し 2017年05月20日(土)

タイトル 著者 出版社 税抜き価格 状態、他
なにかが起こった 上下巻 ジョーゼフ・ヘラー 角川書店 4,000 1983年 初版 帯
上巻カバーイタミ少
輝けゴールド  〃 早川書房 1,200 昭和56年 初版
カバータミ少
帯イタミ
われとともに老いよ、楽しみはこの先にあり
リング・ラードナー・ジュニア自伝
宮本高晴 訳
編集協力:高崎俊夫
清流出版 2,000 2008年 初版 帯
装丁:西山孝司

「谷中と、リボンと、ある男」展ご報告と、「リボン&リボン資料内覧会」のお知らせ

 あっという間に昨年の事となってしまいましたが、9月2日(金)〜12日(月)に、当店にて開催された「谷中と、リボンと、ある男」展のご報告をば。
 昨年身損ねた方は、ぜひ今日明日、5月21日(日)、22日(月)に開かれる内覧会にお出かけください。

スライドショーには JavaScript が必要です。

 千駄木と谷中の境界の道、旧藍染川の暗渠沿いの谷中側に5つの屋根が連なる「のこぎり屋根」の建物がありました。谷根千工房の山﨑範子さんはじめ「谷中のこ屋根会」のみなさんが、保存のため奔走されましたが、残念ながら2013年に解体。その1年後にのこぎり屋根の裏にあった小屋の解体寸前に救出されたのが、かつてこののこぎり屋根の下で織られたリボン、そして、ヨーロッパから取り寄せたと思われる美しいリボンの見本帳や、染め、織機などの専門的な洋書の類でした。
 のこぎり屋根が元々はリボン工場だった、ということは地域雑誌『谷中根津千駄木』(通称 谷根千)にも証言が残されていますが、その物証が発見されたのです。現在はのこぎり屋根一部のトラス(三角部分の部材)とともに谷中ののこぎり屋根の証として谷中のこ屋根会が保管なさっています。

 時は明治、断髪令が発布され髷を落とした殿方は、心もとない頭に帽子をかぶりはじめます。確かにその頃の写真をみると、和装はそのままでも、頭には帽子をキメていますよね。鎖国の江戸から開国明治、文明開化。西洋からは見たこともないハイカラが一気に押し寄せ、興せ興せ殖産興業の時代が到来したわけです。今のようにスキマを探すのではなくて、何をやっても初めてなのです。うらやましいような時代ですね。殿方の帽子も漏れなく、そして帽子に巻かれているグログランリボンも、それまでの日本にはないものでした。

 話を谷中に戻します。谷中のこ屋根会の山﨑範子さん、権上かおるさん、菊池京子さんが中心となって調査をすすめるうちに、1894年(明治27年)、白木屋の支配人岩橋謹二郎が「岩橋リボン製織所」として、こののこぎり屋根を建てたことが判明しました。ドイツから14台もの巨大な多条式動力織機を輸入して創業したこのリボン工場こそ、どうやら日本で初めてリボンを織った工場ではないかということがわかってきたのです。

 救出された文献・資料の中からは、「S.R.WATANABE」と箔押しされた肉筆ノートが発見されます。渡辺財閥の御曹司である渡辺四郎(1880-1921)のノートだったのです。乱れずに並ぶ几帳面な文字、化学式、機械の仕組図、集められた大量のフランスリボンの見本の蒐集からも、とても研究熱心な人だったことがうかがえます。
 明治の谷中が、100年近くの眠りから覚めて、まるで話しかけてきてくれたみたいではないですか!
 岩橋リボンが買収などにより「東京リボン製織所」「千代田リボン製織」と変遷していくなかで、四郎は千代田リボンの社長を任され、1910年(明治43年)にはリボン研究のため渡仏もしています。リボンの見本や、一部の洋書はこの時に集めてきたものなのでした。
 ちなみに四郎さん、渡辺治右衛門の御曹司でありながら、会社を経営することよりは趣味を極めた面もあり、鉄道に詳しい人々にとっては、一流カメラマン小川一真とともに草創期の日本の鉄道記録写真を残した人として有名なのだそうです。

スライドショーには JavaScript が必要です。

 9月の展示は、その四郎さんが遺してくれたこれらの貴重なコレクションのお披露目となりました。
 一見リボン(織物)とは思えないような、アイルランド民謡「夏の名残の薔薇」(日本の唱歌「庭の千草」)の楽譜や歌詞が織り込まれブックマーカー、「ヘンゼルとグレーテル」が織り込まれた写真のように精密な絵柄、きらびやかなエッフェル塔に気球が浮かぶパリ万博を思わせる幅広リボン、などなど、誰もが息を飲んでしまうフランスの美しいリボン見本。
 一方、日本の千代田リボン製と思われる見本帳には、時局がうかがえる旭日旗や戦闘機の柄や、三越の織りネーム、勲章に使われたであろうリボン、帽子のグログランも、変わり織りやモダンな配色バリエーション、愛らしい小花柄など、惜しみない努力と挑戦がうかがえ、いつまでも見飽きません。
 そして原書の専門書は、個人の収集としては日本で最大規模ではないかとのご意見もありました。なかでも緑色の表紙に金天のテレーズ・ドゥ・デイルモンの『DMC手芸百科事典』は注目の的でした。

スライドショーには JavaScript が必要です。

 はじめにも書いたようにリボン類、文献類の整理・保管は、現在、谷中のこ屋根会がなさっています。建物の保存運動のはずが思いがけない貴重な資料の出現により、「リボンも織物も機械も全然専門じゃないのよ~」と仰りながら、見本帳を携えては各地の織物産地を訪ね、のこぎり屋根裏の事務所棟の戸棚に眠っていた資料がどれほど貴重なものかをわかりやすく見られるようにしてくださいました。これらのもの、ふつうだったら博物館や資料館のガラスケースの向こうに収まっているものだと思います。それらを、寄付や会発行の冊子類の売上げが多少はあったとしても、高価な保存用の資材の調達、遠方への交通費、修理など持ち出しの方が多く、また資料保存に環境を整えるには、個人レベルでの保管には限界があります。

 9月に当店で展示をさせていただいたのは、資料の全貌が見えてきた時点で、町の方々に貴重な存在、誇れる歴史を知っていただくことと、その保存先を探すことが大きな目的でした。
 保存という名の死蔵ではなく、できるだけこの町に近く、町の人々に身近な存在として保存されることが望ましく、それには、おそらく未踏と思われるリボン=細幅織物(装飾リボンの他に、先ほど挙げたような洋服の首の後ろについている織りネーム、畳の縁、パラシュートのストラップ、カメラフィルムの口のけばけばしたテレンプなどなど、汎用性はとめどなく広がりがありそうです。)の研究を始めてくださる若い人が現れてくれること!が一番です。
 あと、そうです。トラスもあります。こちらも併せて、が会のみなさんの夢ですが、ご近所でトラスだけ、活かします、というのも相談の余地はありそうです。(2017.5.26 年号など一部訂正しました。)

 で、もう一度、5月21日(日)と、22日(月)に、見本帳、文献類の内覧会が開かれます。(トラスはありません。)
 時間帯が限られますので、http://nokoyane.com/archives/586 にてご確認ください。
 また、ご入場にの際は、のこぎり屋根部材、資料、リボンの保存修復協力金(および会場の島薗家住宅維持協力金を含む)として一口 1,000円以上をお願いします。カンパもぜひ。

 資料の一覧PDFはこちらをご覧ください。http://nokoyane.com/yanaka-ribbon/booklist

本日の品出し 2017年05月18日(木)

タイトル 著者 出版社 税抜き価格 状態、他
Makeup Your Makeup Your Mind:
Express Yourself



Francois Nars
フランソワ・ナーズ





Rizzoli 2,500 2013年 重版 英語
プラスティックケース 擦れあり
Issey Miyake

企画・責任編集
北村みどり

TASCHEN 3,000 2016年 初版
表紙に傷あり
MIYAKE ISSEY展
三宅一生の仕事

監修
三宅一生
青木保
企画
北村みどり
求龍堂 1,500 2016年 図録 初版
カバーに傷あり