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詩の朗読会「3K15」を開催しました。

コロナでいろいろなことが久しぶりになっているなか、昨日は久しぶりの詩の朗読会「3K15」を開催。

3Kは、カワグチタケシさん、究極Q太郎さん、小森岳史さんの3人のイニシャルKからで、第1回目はほうろうと出会う前の2000年、当時はまだ珍しかった古本とカフェの業態の先駆けだった西荻窪の「ハートランド」で開かれ、その翌年、3回目の「3K3」で、はじめて千駄木の古書ほうろうに来てくださいました。
それ以来、会場をかえながら回数を重ね、ほうろうでは毎回芸工展の開かれる10月に、2003年「3K6」、2005年「3K10」、少し空いて2018年「3K12」、4回の3Kが開かれました。
https://note.com/3k15

そして海の日で月曜祝日の昨日、池之端に移転してからは初めて、ほうろうでは通算5回目となる「3K15」が開かれ、18人のお客さまが集ってくださいました。酷暑のなかお越しくださりほんとうにありがとうございました。

前半は、カワグチタケシさんの「糸杉と星の見える道 ~Billie Holiday」でスタートしました。
「過去の歌姫たちの亡霊」7篇、歌姫の生まれた順に。
カワグチタケシさんのブログ→

1.糸杉と星の見える道 ~Billie Holidayに
2.春 ~Judy Garlandに
3.キューピッドとプシュケ ~Aretha Franklinに
4.草上の昼食 ~Janis Joplinに
5.眠るジプシー女 ~Linda Ronstadtに
6.アテナイの学堂 ~Whitney Houstonに
7.夜警 ~Billie Eilishに

2番手は究極Q太郎さん。Bluetoothスピーカーで音楽を流しながら「春と修羅」ではじまりました。
1. 春と修羅(宮沢賢治)
2. Galapagos(ガラパゴス)
3. At least They Insist So
(少なくとも彼らはそう主張している)
4. A Cockroach
5. astrangersinthenight
6. 拍

前半最後は小森岳史さん。外の蝉の声を聴きながら、夏の詩「グリーン」ではじまりました。
1.グリーン
2.We lived in clover pt.2
3.ステイン
4.チェンジズゴナカム
5.アムステルダム

休憩をはさんで、後半は逆の順番で小森さん。「そば」にでてくる谷中墓地前の蕎麦屋は、川むらだそうです。
1.そば(佐藤わこ)
2.(女性も含めて) デッドマンズ・アイランド (グレアム・ハーウッド 植田悠訳)
3.真空パック

2番手、Qさん。ストーンとストーンしボーンと骨になれ。
1. ストーンとstoneしbone と骨になれ
2. にしこく挽歌
3. There is no hell except on earth(チャールズ・ブコウスキー)
4. Cambridge Sky(グレゴリー・コーソ)

最後はカワグチさん。今年生誕100年の田村隆一の詩から。
1.四千の日と夜(田村隆一)
2.捨てられている(小森岳史)
3.待たれた朝(究極Q太郎)

耳に馴染む懐かしい詩にさまざまな風景が蘇ったり、三者がそれぞれに醸し出すビートと一体化したり。
外は37℃に灼かれる昼下がり、東大のジャングルで鳴く蝉の声をBGMに朗読が続きました。

少しずつイベントを再開とはいえ感染数は増加傾向のため、店内ではお客様にマスク着用のご協力と、飲食のご提供はなしとを、お願いしての開催となりました。
窮屈なお願いに関わらず、ご来場のみなさま、カワグチさん、Qさん、小森さん、ご協力ありがとうございました。

おまけ
カワグチさんと、「同行二人」というユニットの相方の村田活彦さんが、3K10のツアーTシャツ姿で並んでいらしたのでパチリ。