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北島敬三写真集『A.D.1991』と『The Joy of Portraits』

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『A.D.1991』は、以前からあり、先日『THE JOY OF PORTRAITS』が入荷してきました。
写真家本人の気配を全く感じさせない写真だと思うのは私だけなのかなぁ。新しい写真集を見ても、その印象は変わらなかった。

北島敬三写真集 A.D.1991
文 小林康夫 伊藤俊治

Hong Kong
New York
Seoul/Beijing/Hong Kong/Tokyo
Berlin/West Berlin/East Berlin/Prague/Warsaw/Munich/Vienna/Budapest/Venice
Paris/London

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『A.D.1991』は、こちらにも画像があります。

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北島敬三写真集 THE JOY OF PORTRAITS
文 倉石信乃
デザイン 中島英樹(中島デザイン)
2009 Rat Hole Gallery

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THE JOY OF PORTRAITS 1
Portraits 1992-

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THE JOY OF PORTRAITS 2
Koza 1975-1980
Tokyo 1979
New York 1981-1982
Eastern Europe 1983-1984
Berlin, New York, Seoul, Beijing 1986-1990
U.S.S.R. 1991

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ボルタンスキーと米田知子

帳場や帳場付近には、何人ものお客さまがお持ちくださった本が品出しを待つ間積まれていきます。
様々なジャンルや思想、年代の本が、意図せず重ねられ、「やぁやぁ!」とか「なぜ私がおまえの下なのか!」と古本同士、挨拶したり小競り合いしたりしているかもしれません。

我々の知識の範疇なんて、古本の大海原を前にしたら洗い桶に溜めた水くらいなものなので、一冊一冊奥付を読み、著者プロフィール、解説などをヒントに(もちろん本文も)、そしてネット検索も駆使して、出来るだけ短時間で目の前の本を自分なりに把握しなければなりません。読まずに把握するとは、本に対して失礼な話ですが、読んでいたら商売が成り立たなくなってしまいますので、集中してその本が発するメッセージを感じ取る努力をします。こうして買い取りの査定をする段階で方向性はほぼ定まるのですが、買い取ってすぐに品出しがかなわない場合も多いわけで、いつもギリギリまであれこれ悩みます。

話が逸れました。今日は机の上で偶然出会う本の紹介をしたかったのでした。
上の写真右が昨日買い取りのお支払いをしたフランスのアーティスト・ボルタンスキーの図録、左は今日の買い取った日本の写真家・米田知子の図録が隣り合わせたのでした。どちらも「戦争」を時間を経て捉えようとしていました。

 

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CHRISTIAN BOLTANSKI クリスチャン・ボルタンスキー
DIESE KINDER SUCHEN IHRE ELTERN 1994

この写真は第二次大戦後のドイツで戦災孤児となった子どもたちの顔写真で、名前、生年月日、眼の色、髪の色などのデータがついています。当時赤十字がこれらの写真を一覧にしてポスターを作り、親探しをしたのだそうです。

この図録には77枚(78人分)の写真が収録されています。戦後50年経ち開催された展覧会で当時の写真を再度掲示することで、1944年生まれのボルタンスキーは、同世代の彼らの人生に自分を重ね、彼らのその後の人生がどうであるのか、もしご本人や、知っている人がいたら連絡が欲しいと呼びかけています。

 

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米田知子
暗なきところで逢えれば
東京都写真美術館 2013 解説 黒川創

こちらは東京都写真美術館で開催中の米田知子さんの写真展図録です。
予備知識なくパラパラと写真だけを見ると風景や、朽ちかけた室内などがひたすら続き、何だろう、と思う。老眼にはキビシイ小さなキャプションを読むと、日本人が「戦争の加害者」だった土地であったり、サハリン、機務司(キムサ)、台湾の日本家屋、ゾルゲ事件など、どれも「今」を写しながら、カメラの心の目は過去を私たちに突きつけけているのでした。

そうでした。黒川創さんの『暗殺者たち』の表紙に使われているハルビン駅の写真も米田知子さんの写真です。
『暗殺者たち』の左に開いた風景「線路ーー満州事変勃発となる関東軍が爆破を仕掛けた線路を臨む。瀋陽、2007」

Sigmar Polke Catalogue Raisonne

Sigmar Polke
The Editioned Works 1963-2000 Catalogue Raisonne

Hatje Cantz Publishers 2000
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2005年に上野の森美術館で開催された「ジグマー・ポルケ展〜不思議の国のアリス」の半券がはさまっていました。

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篠原一男


篠原一男 TOTO出版 1996 初版

造本 秋田寛
ISBN4-88706-139-0
310mm × 308mm × 35mm 416p

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ウインドウとブックスタンド

ウインドウを替えました。棚にあった写真集から、ウィリアム・エルグストン、トム・ウッド、オーラ・ローゼンバーグ、佐内正史、ホンマタカシらを。日常と、その延長線上にあるような旅。はしゃぐこともなく。気張らずに広げられる写真集かな。

 

そしてこの週末は、夜な夜なトイレの灯りを頼りに鋸や金槌と仲良く過ごしました。

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↓ ↓ ↓ ↓ ↓

ジャジャ〜ン!

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キメましたー。笑
え、何が? て、今、いいました?

外の100均ラックの下段ですよー。
これまで木箱や段ボール箱に入れていたのですが、砂塵が底にたまって本の小口がザリザリしてしまうのがずっと気になっていました。

で、ポールで受けるようにすれば、小口が浮いて、砂塵は下に落ちるのではないかと!

思い立ったが吉日で、ドイトへ走り、計測もそこそこに作りはじめました。

しかしラックの幅どおりに組み立ててしまったので、ぴったり過ぎて入れるのに一苦労でした。
懲りたので、右のラックは二分割することに。

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↓ ↓ ↓ ↓ ↓

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写真ではわかりにくいですが、奥も少し傾斜がついています。
木棒が予想よりもたわんで、本の角がラックにつっかえちまってる、とか、四六判からA5判まで融通が利くようにしたつもりが、天と地がつっかえちまうなどのハプニングが続きましたが、木片をかましたりして、ごにょごにょと。

あともう一台作れば、ラック下は完璧ですよ〜♪

 

ウインドウを替えました。季刊写真映像全10冊

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このところ自分たちより少し上の世代の方々が、「身の回りの整理をしています」と本を持ち込んでくださることが度々あります。
今回ウインドウに並べた『季刊写真映像』も、まさにこの時代のただ中から編集のお仕事をされているお客さまがお持ち込みくださいました。
買い取りの際のわずかな会話から自分たちが子どもの頃に嗅いだ高度成長期の匂いが甦り、頁を開くと激昂するエネルギーが未だ色褪せず迫ってきます。

 

季刊 写真映像 全10冊 写真評論社 昭和44年〜46年

世界の総体は“戦後の終り”と“近代の終り”のなかで、あきらかにいま大転換の時に遭遇しています。現代芸術は、その混沌のもっとも象徴的位相を示すはずです。そのなかで写真はその実用的効能ゆえに、活字と等価の役割を背負わされてきました。しかし表現領域という写真の地表は不毛にひとしく開墾の眼路はるかです。「写真映像」は、未知の空無にむけて今日以降の新しい表現の質を、反既成として、綿密に冒険的に探ろうとするものです。(1号序文)

 

季刊写真映像 1号  昭和44年5月1日発行 写真評論社

特集1
抱擁=細江英公作品集
土方巽
高橋睦郎

特集2
クリステル・ストレームホルム
東野芳明

特集3
異色作家・田本研造を中心とした北海道開拓のドキュメント

エッセイ
斉藤竜鳳
浅沼圭司
飯島耕一

映像時評
高梨豊
津田新一
重盛弘淹
佐藤忠男

写真
森永純
山内玲子
武井哲史
田中長徳
畦田堅持

表紙・目次構成
村瀬秀明
池田拓
photo
小川隆之
カット
高松潤一郎

共同編集
桑原甲子雄
笹谷みつ子
吉村伸哉

 

季刊写真映像 2号  昭和44年9月25日発行

The Photo Image 2
東松照明
深瀬昌久
柳沢信
瑛九・遺作
村瀬秀明

エッセイ
佐々木基一
金坂健二
岡田晋
吉村伸哉
針生一郎
鈴木四郎康
玉井瑞夫
津田新一
斉藤竜鳳
今野勉
中井幸一

Art Direction
村瀬秀明
Layout
池田拓

共同編集
桑原甲子雄
笹谷みつ子
吉村伸哉

 

季刊写真映像 3号  昭和44年12月25日発行

特集1
篠山紀信作品集/ケン・サンダース(詩)
草森紳一

特集2
エド・ファン・デルエルスケン作品集
鈴木四郎康

特集3
森山大道作品集
藤枝晃雄

フォト・イメージ
木村恒久

エッセイ
加藤郁乎
近藤耕人
武智鉄二

クォータリィ・コラム
桑原甲子雄
高橋睦郎
おおえ・まさのり
日向あきこ

アートディレクター
村瀬秀明
レイアウト
池田拓
表紙・もくじカメラ
小川隆之

共同編集
桑原甲子雄
笹谷みつ子
吉村伸哉

 

季刊写真映像 4号  昭和45年4月10日発行

特集1
細江英公作品集

特集2
ヤングコンテンポラリーズ

特集3
トップランドスケープ’70
金坂健二・森田一朗・内田寛太

特集4
加納典明作品集

フォト・イメージ
マッド・アマノ

特集5
シンポジウム
石子順造・金坂健二・木村恒久・桜井孝身・中平卓馬・木村良彦

クォータリー・コラム
東野芳明
後藤孝典
石井輝男
萩本晴彦
石岡瑛子

表紙写真
細江英公

編集
桑原甲子雄
笹谷みつ子
大矢好子
アートディレクター
村瀬秀明
レイアウト
池田拓
製作
吉村伸哉

 

季刊写真映像 5号  昭和45年7月10日発行

特集1
川田喜久治

特集2
レスリー・クリムス

特集3
内藤正敏

特集4
深瀬昌久・辰巳四郎
写真
安井豊彦

フォト・イメージ
荒木経惟・谷川晃一

エッセイ
天沢退二郎
赤瀬川原平
朝倉俊彦
飯村隆彦
石子順造
吉岡康弘
多木浩二
小川徹
村上一郎
森永純
刀根康尚

クォータリー・コラム
針生一郎
石崎浩一郎
瀬川昌昭
河原淳

表紙構成
辰巳四郎
村瀬昌久

編集
桑原甲子雄
笹谷みつ子
大矢好子
アートディレクター
村瀬秀明
レイアウト
池田拓
製作
吉村伸哉

 

季刊写真映像 6号  昭和45年10月31日発行

特集1 風景
高梨豊
中平卓馬
鈴木四郎康
中原佑介、赤瀬川原平、足立正生、刀根康尚、佐藤信、中平卓馬

特集2
小川隆之

特集3
三木淳、細江英公、森山大道、村瀬秀明、吉村伸哉

フォト・イメージ
石岡瑛子
荒木経惟・辰巳四郎

クォータリー・コラム
金井美恵子
上野昂志
谷川晃一
金坂健二

表紙構成
石岡瑛子
編集
桑原甲子雄
笹谷みつ子
大矢好子
唐木緑
アートディレクター
村瀬秀明
レイアウト
池田拓
製作
吉村伸哉

 

季刊写真映像 7号  昭和46年1月15日発行

特集1
内藤忠行

特集2
渡辺眸
足立正生

特集3
金坂健二

特集4
加納典明

写真
中根靖旺
稲越功一

クォータリーコラム
中原佑介
草森紳一
実相寺昭雄
石子順造

特別附録
休日だけのカレンダー
辰巳四郎
佐伯俊男
マッド・アマノ
横須賀功光
篠山紀信
加納典明

表紙構成
赤瀬川原平
デザイン
辰巳四郎
編集
桑原甲子雄
笹谷みつ子
大矢好子
製作
吉村伸哉

 

季刊写真映像 8号  昭和46年4月15日発行

特集1
石子順造
赤瀬川原平
乾孝
鈴木四郎康
斉藤龍鳳
宮本忠雄
山下菊二
上野昂志
山手秀子
村上一郎
伊藤逸平、東松照明、荒木経惟、石子順造、桑原甲子雄
木村恒久

特集2
ドゥエン・マイケルズ

特集3
立木義浩

特集4
佐藤明

特集5
東松照明

特集6
柳沢信

クォータリー・コラム
渡辺勉
岡田晋
多木浩二
山根貞男

表紙
横尾忠則
編集
桑原甲子雄
笹谷みつ子
大矢好子
レイアウト・デザイン
池田拓
製作
吉村伸哉

 

季刊写真映像 9号  昭和46年8月25日発行

特集1
森本和夫
東野芳明
大和屋竺
松田修
中平卓馬、森山大道、一村哲也、荒木経惟、桑原甲子雄

特集2
四谷シモン/細江英公
加藤郁乎

特集3
アレン・A・ダットン
細江英公

特集4
川人忠幸

特集5
森永純

特集6
朝倉俊博

特集7
内藤忠行

写真
大石芳野
安井豊彦
古谷博
幡谷紀夫

クォータリー・コラム
脇坂一郎
岡田隆彦
市川雅
堀内誠一
刀根康尚

表紙
池田拓
写真
アレン・A・ダットン
編集
桑原甲子雄
笹谷みつ子
大矢好子
レイアウト・デザイン
池田拓
製作
吉村伸哉

 

季刊写真映像 10号  昭和46年12月25日発行

特集
朝倉俊博

安藤豊子
杉田誠一
秋田明大

レイアウトデザイン
多川精一
前川みどり
編集発行
吉村伸哉

out of print Guy Schraenen

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out of print An archive as artistic consept

Guy Schraenen
Neues Museum Weserburg Bremen 2001

 

 

 

 

 

 

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