毎年一箱古本市で進呈している古書ほうろう賞。副賞として1ヶ月間、箱をマージンなしでほうろうに置く権利か、2000円分のお買い物券のいずれかを選んでいただいているのですが、うれしいことに、みなさん一箱出してくださり、恒例となっています。
今年はほうろう前に出店されていた「よもよもだらぞ(読も読もだら蔵)」さんです。
一箱古本市当日「よもよもだらぞ」さんにまっさきに注目したのは、まだ箱を並べる前の集合時間のこと。Tシャツの胸にプリントされた『Pet Sounds』のロゴに、「この人の箱は素晴らしいに違いない!」と確信しましたが、実際箱をのぞいてみると「おお、やっぱり!」。コシミハル、大友良英、森雅之、アサイラム・レコードという並びにノックアウトされました。なかでもコシミハルのCDブック『心臓の上』は、ぼくにとって大切な一冊で、賞の決め手となりました。
というわけで6月20日から始まった「よもよもだらぞ」さんの一箱古本市、今回も音楽好きにはたまらないラインナップです。なにしろお値打ちなので、すでに売れてしまった本もありますが、まだまだ面白いものもたっぷり。どうぞお早めに!(箱がスカスカになったら、追加の可能性もあるそうです!)
最後に、「よもよもだらぞ」という屋号の由来を、一箱古本市のプロフィール欄より引用します。
音楽が好きです。読む本も、自然と音楽関係のものが多くなります。ぼくが好きな音楽や、ミュージシャンにまつわる本などを出品したいと思っています。屋号は、「よくもまあバカなことを」という意味の出雲弁からとりました。大好きな松江在住のミュージシャン、浜田真理子さんが出演しているローカル番組名でもあります。箱を見た方に、「こんな本を並べて、おまえは、よもよもだらぞ」と感じていただければ本望です。