投稿者「koshohoro」のアーカイブ
平野甲賀リトグラフのミニ展示
ウインドウを入れ替えました。
ギンザ・グラフィック・ギャラリーで開催中の「平野甲賀と晶文社展」にはみなさまもうお出かけになりましたか?
遅ればせながら水曜の定休日にやっと観に行ってきました。
表情豊かな文字たち、甲賀さんの手によりずんずん発展した文字たちが、紙の上でなんともたのしそうにしていました。
見たことのある本もシリーズの仲間と並んで、あれっ?と思うような別の顔を見せてくれたり、とても新鮮。
どうしたらこんなことを思いついてしまうんだろう!
熱に浮かされ店に戻り、展示の仕方を考え続けてじつは長いこと宿題にしてしまっていた甲賀さんのリトグラフたちを広げ、やっぱり額装はやめようと。平野公子さんからお預かりした時に、「額装せず、そのまま飾ったほうが断然いいの。」と仰っていたのがずっと頭にあり、確かに2013年の武蔵美での展示も額に入っておらず(一部入ってたかな?)、額装に慣らされている身としては、そのおおらかな展示に、大胆だぁ!と畏れおののき、しかし大切な作品をお預かりしてる者としてはビビります。まさかうちの店で生展示はないでしょ、と、フレームに入れて並べたこともあったのですが、生気を塞いでいるような気持ちになって、また仕舞ったり。
で、やはり水曜日に観たgggも裸で勝負的な展示、地下に並べられた甲賀さんの装丁した本たちも閲覧自由、いかにも甲賀さん、公子さんがそこにいらっしゃるかのような体温が感じられていいなあ、と。(警備員さんも手にこそしてなかったけど、たのしげにチラ見してて) やはりこれだ!と、店に戻ってウインドウにそのまま並べてみたら、すばらしい!となった次第です。
3月末くらいまで途中入れ替えながら、毎回8点ずつ、ウインドウに展示します。多くの方にご覧いただけますようお待ちしております!
gggでの「平野甲賀と晶文社展」は、3月17日(土)まで。あわせて代々木上原の古書ロスパペロテスさんでは平野甲賀 文庫装丁フェア「ポケットに平野甲賀展」も開催なさってます。
展示したリトグラフの1点ごとの写真は、こちらのページにまとめてアップしました。(それぞれクリックで拡大されます。)⇒ 平野甲賀リトグラフ
>> 3月8日入れ替えました。次が最後の入れ替えです。2週間後ぐらいを予定しています。
>> 3月23日最後の入れ替えを行いました。4月1日(日)まで展示予定です。ぜひ間近でご覧ください!
本日の品出し 2018年02月16日(金)
タイトル | 著者 | 出版社 | 本体価格 | 状態、他 |
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沖縄に活きる | 大石芳野 | 用美社 | 1,500 | 1986年 初版 毛筆署名入り |
王朝継ぎ紙 | 近藤富枝 編著 | 毎日新聞社 | 3,000 | 昭和60年 初版 |
かな料紙の作り方 | 村上翠亭 福田行雄 共著 |
二玄社 | 2,000 | 1994年 初版 |
本日の品出し 2018年02月12日(月祝)
宮里千里 録音『久高島 イザイホー』と宮里綾羽 著『本日の栄町市場と、旅する小書店』
年末に大竹昭子さんから、ほうろうに合うと思うのよ〜と、音源集CD『琉球弧の祭祀 久高島 イザイホー』を戴きました。
イザイホーとは、沖縄の久高島で、12年に一度行われる神職の任命式で、神事の多い久高島でも最大規模の祭祀ですが、経験者の高齢化や生活の変化に伴い、録音されたこの音源の1978年のイザイホーが、今となっては最後の開催となってしまっています。
「エーファイ、エーファイ」という女たちの祈りのことばが、一直線に魂に飛び込んできて、知らず知らずのうちに凝り固まっていた身体が細胞レベルで一気に解放され、鳥肌が立ちました。
さっそく大竹さんにお礼のメールをお送りしたところから話がとんとん拍子にすすみ、イザイホーの録音をした宮里千里さんと大竹昭子さんのお話会を、6月14日に古書ほうろうで開くことになりました。→宮里千里と大竹昭子のアッチャーアッチャーじゃらんじゃらん
そんな流れから、1月に入ってからは、耳から『イザイホー』、目からは宮里千里さんのお店〈宮里小書店〉副店長・宮里綾羽さんが書かれ、ボーダーインクかr出たばかりの『本日の栄町市場と、旅する小書店』をお弁当のおともに読んで、夜は千里さんの『アコークロー』(ボーダーインク)、こちらは版元品切れのためネットで探して、那覇のちはや書房さんから送っていただいて読んでいます。
そして『本日の栄町市場と、旅する小書店』は、名残惜しくも本日読了しました。
読みながら同じく古書店を営む自らの日々を振り返るわけですが、この20年、買い物の仕方をはじめとする、生活スタイル、店の業務内容、いろいろが様変わりしました。ちょっと便利が行き過ぎたかなーと思います。遠くの人とは(錯覚も含め)近くなったけど、近くの人とは遠くなる、というか、意識してないと目の前にお客さんがいるのに、ネットの注文の返信や、何かを発信するのに夢中になっていたり、ねじれた日常が当たり前になりました。
この本には、古書店の経営やノウハウではなくて、常連さんや、お客さんと綾羽さんとのやりとり、超至近距離のお向かいさんとの日常、市場のほかのお店の店主さんたち、それぞれ生きざま、人生がとても温かな視線で描かれています。ひとつひとつのエピソードが愛おしくて愛おしくて、あぁ、気をつけないとこういう大切なひとつひとつを失ってしまうなぁと。一年の初めに、とても大事なヒントが詰まっている本に出会えたなぁと思いました。
そして本の構成も素晴らしく、後半の、父・宮里千里さんの『アコークロー』への反撃(笑)からはじまる、アコークローではまだ小学生だった綾羽さんが、ひとまわりして、親への感謝や、きっと心の中の一番大事なものを語ってゆく流れは、いま書きながら思い出して泣いてしまう。
一編、一編は短くてとても読みやすい分量でいて、なんかもっとたくさんの文章を読んだような読後感は、綾羽さんの文章の素晴らしさだと思います。
CD『琉球弧の祭祀 久高島 イザイホー』(2,000円+税)とともに、宮里綾羽著『本日の栄町市場と、旅する小書店』(1,600円+税)、そしてボーダーインクの新城和博さんが書かれた『ぼくの〈那覇まち〉放浪記』(1,600円+税)お取り扱いしています!
本日の品出し 2018年01月26日(金)
本日の品出し 2018年01月20日(土)
小さな見直しをしました。
一覧に「税抜き価格]と表記していましたが、本日より「本体価格」に統一いたします。
タイトル | 著者 | 出版社 | 本体価格 | 状態、他 |
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commercial photo series 26 コマーシャル・フォト・シリーズ ヨーロッパのファッションフォトグラファー・パリ編 |
玄光社 | 2,000 | 1974年 秋号 B ヘルムート・ニュートン ローレンス・サックマン サラ・ムーン ピーター・クナップ フランシス・ジャコベッティほか |
*本体価格に別途消費税をお預かりいたします。