投稿者「koshohoro」のアーカイブ

koshohoro について

東京都台東区池之端の古書ほうろうです。毎日試行錯誤してます。

本日の品出し 2017年11月25日(土)

タイトル 著者 出版社 税抜き価格 状態、他
フランス式庭園の魅力とル・ノートルの世界 杉尾伸太郎 ビオシティ 2,000 2009年 初版帯
ソラリス スタニスワフ・レム 国書刊行会 1,000 2004年 初版帯
大田垣蓮月 杉本秀太郎 青幻舎 2,500 2004年 初版帯
父を語る
柳田国男と南方熊楠
谷川健一 編 冨山房インターナショナル 1,300 2010年 初版帯

本日の品出し 2017年11月24日(金)

タイトル 著者 出版社 税抜き価格 状態、他
Flamskvavnad
スウェーデン
フレミッシュ織り



Gertrud ingers







ICA-foflaget 2,500 1967年 スウェーデン語
図案4シート付き(14図案)
本文には書き込み、汚れなどありませんが、表紙に顕著な傷み、汚れがあります。
ON KAWARA
全体と部分
1964─1996



河原温







東京都現代美術館 5,000 1998年 図録
デザイン 傘下和人
パラフィン、本体表紙、小口に経年シミ
荒川洋治全詩集
1971─2000
荒川洋治 思潮社 3,500 2001年 初版帯
カバーそでに折線あり
湿気に関する私信 小原眞紀子 七月堂 1,500 1987年 初版函 栞付き
函に変色部分あり、本体に天、背にシミ
洞察と幻想
ヴィトゲンシュタインの哲学観と経験の形而上学
P.M.S.Hacker
米澤克夫 訳
八千代出版 14,000 昭和56年 初版
小口に経年シミ
叢書・ウニベルシタス 586
シオラン対談集
シオラン 法政大学出版局 4,000 1998年 初版 帯B
天に経年シミ

本日の品出し 2017年11月23日(木祝)

『染織の美』はずっと扱っていますが、どどーんと全巻揃いはこれが初めてです!

染織の美 全30冊揃い
京都書院 20,000円+税

1979〜1984年刊行 6号頁角折れのほか、経年シミ、擦れなどございます。
スライドショーの画像内の並びは、表紙の特集名が読めるように一部号数の順序を入れ換えれいます。

特集内容詳細
創刊〜10号
辻が花|更紗|友禅染|能装束|インドネシアの絣|紅型|正倉院裂と上代の染織|名物裂|日本の刺繍|世界の絣

11号〜20号
日本の絣|茶屋辻と夏衣装/ジャワ更紗|コプト裂/紫|狂言の装束/京・西陣|振袖/住いの中の染と織|型染・版染/縞・格子|歌舞伎の衣装/掛袱紗|沖縄の織物/日本の藍|桃山時代の染織/台湾の蕃布|アンデスの染織/アンデス彷徨 ワンカヨの日曜市雑踏

21〜30号
江戸の小袖/紅花|近代ヨーロッパの染織/ペルー・メキシコ 貝紫紀行|平安・鎌倉・室町の染織/紙衣・紙布|日本の革工芸/アフリカの草ビロード|明治・大正の染織/日本染織紀行・越後上布|メキシコの染織/バーソロミューコレクション・ブータンの染織|インドの染織・世界の絣/インドネシア タナ=トラジャへの誘い|グァテマラの染織/オスマン帝国 スルタンの衣装|西方の絹/妖輝の美 アイヌの繍衣|中国古代・漢─唐の染織/帯

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朗らかな人物、穏やかな彩色に和んでしまいました。

〝絵画のような窮屈さに縛られるということなく、といって図案のように極端な変形を加えて花の生死に関わるような企てもせず、どこまでも物の生命に重点を置きながらしかも其の物の品種改良とか、健康増進とでもいうような意味で美化への手段方法を講ずる性格を持つ〟(元井能あとがき中の父・三門里の言葉)

元井三門里筆 絵更紗図録(繪更紗圖録)  第一期〜第三期 3巻セット
5,000円+税

第三期 昭和42年初版 クロス装
第一期、二期奥付欠、第二期小口に汚れ、角に打ち傷のほか、クロス傷みなどございます。

本日の品出し 2017年11月21日(火)

タイトル 著者 出版社 税抜き価格 状態、他
Books, Letterforms and Design in Asia

Sugiura Kohei
杉浦康平





ADARG
Marg Foundation
3,500 2005年 
トランスアート刊『アジアの本・文字・デザイン』の英訳版
White porcelain
黒田泰蔵白磁作品集

黒田泰蔵



amus art press 4,500 2001年 初版 使用感あり
ポストカード一葉付き
黒田泰蔵 白磁へ

黒田泰蔵 平凡社 1,300 2017年 初版帯
A Notebook at Random

Irving Penn



Bulfinch Press 4,000 2004年 初版
PORTRAIT
操上和美ポートレイト集

操上和美

赤々舎 4,000 2013年 初版帯
裏表紙角折れ
センチメンタルな旅
冬の旅
荒木経惟 新潮社 2,000 1993年 5刷 函
日本人ノ顔
大阪3-1

荒木経惟 紀伊国屋書店 1,500 2002年 初版帯B

本日の品出し 2017年11月19日(日)

タイトル 著者 出版社 税抜き価格 状態、他
植草甚一ジャズ・エッセイ大全
全2巻
高平哲郎 編 晶文社 3,800 1998年 初版
カバーに僅かな汚れ
イラストレーション
:和田誠
芹沢銈介手控帖
上下2分冊



芹沢銈介



~

求龍堂 4.500 昭和44年 初版二重筒函
シャスティンさんのクロスステッチ

シャスティン・ロクランツ 著
山梨幹子 訳





文化出版局 2,800 昭和55年 初版
経年シミ、書込み1頁
本の宇宙
詩想をはこぶ容器





栃木県立美術館 3,500 1992年 図録 二重函
本体クロス装に経年シミ
The Nursery Alice

Lewis Carroll 著
Sir Tenniel John イラスト
Macmillan hildren's Books 1,000 2015年
三方金
『不思議の国のアリス』出版150周年記念エディション
疾駆/chic 5号
東京

編集・発行
菊竹寛
YKG publishing 1.500 2015年 初版
グラフィックデザイン 田中義久

たのしみにしていた榎園歩希さんの『ひらがなえほん』が入荷しました!

9月に近所の〈ギャラリーHIGURE〉で、榎園歩希さんの「ひらがなえほん 原画展」を見ました。「あ」「い」「う」〜「ん」まで、46枚の絵が目の高さにぐるりと並んでいました。

「あ」だったら、あで始まる、雨、アヒル、アフリカ、アリクイなどがヨーロッパの絵本のようなちょっとくすんだようなトーンの色彩で描かれています。
おや、絵の具だけじゃない。糸も使われてる!その僅かな凹凸、針の運びを想像して胸が高鳴ります。

「い」は家、と途中まで見て、ん?ちょっと待って。ややや、もっと潜んでるゾ!
で、もう一度「あ」に戻り、あ、そっか、R(アール)だ。ところでこの糸で表現している花火みたいなのはなんだろう??「あ」のまんなかの線になってる試験管みたいなのは?

こんな調子で、20センチ四方ほどの小さな世界に潜む何かを探して、ありんこ目線になったり宇宙の果てまで飛んでったり、ぐわんぐわんしてしてきます。
「あ」の試験管はアルキメデスの原理、だそうで物理。「せ」では、正弦定理が描かれ数学と、どこまでも想像が広がる博物図鑑のよう!

在廊してらした榎園さんに絵本ができあがたったらぜひ見せてください!とお願いしたのでした。
そして出来上がった現物をお持ちいただき、すぐに古書ほうろうでも置かせていただくことに決めました。

展覧会のときにお聞きしたことで、なるほどと思ったのが、幼い頃にシュタイナー学校で一日かけてアルファベットを一文字ずつ学んだ、ということ。
書き方の練習で同じ文字ばかり繰り返し書いた記憶はあるけれど、私がひらがなを文字として、「あ」がきれいだなぁ、と思ったのは、中学の書道でかなを教わったときでした。そこからはアフリカにもアルキメデスにも行けなかったけど、充分大人になってしまったいま眺めても、「ひらがなえほん」はすこぶるたのしい絵本です。

お子さんと一緒に読むというか眺めると、きっと、ナゼナニ攻撃から、新たなる発見、一緒に考える、そんな時間が無限に広がりそうですよ。

榎園歩希 『ひらがなえほん』
ranbu出版 1,800円+税

収益の一部は都会で保護された野生生物のための資金に使われます。
ここに至るエピソードが榎園さんのブログで読めます。

11月30日までの木金土日(12:00〜18:00/LO 17:30)、神宮前の〈SW11+R〉にて、個展「ドット・マトリックス」開催中です。

南陀楼綾繁さんのインタビュー集『編む人 小さな本から生まれたもの』入荷してます!

 11月3日の〈しのばずくんの本の縁日〉で、初売りとなった南陀楼綾繁さんのインタビュー集『編む人 小さな本から生まれたもの』(ビレッジプレス/1,600円+税)が、署名入りで古書ほうろうにも入荷しています。カバーイラストは森英二郎さんです。

 一番初めに収録されているのは、2009年1月にほうろうで行われた小西昌幸さんとのトーク「ハードスタッフ・ナイト~先端的硬派雑誌の復活」の起こしです。懐かしい!徳島「創世ホール」の運営、ライブや公演の企画の話、杉浦康平を手紙攻めの挙句呼んでしまった話など今読んでも面白い。
 ほかには、『コミック・マヴォ』の竹熊健太郎さん、『入谷コピー文庫』の堀内恭さん、『プレイガイドジャーナル』の村元武さん、大竹昭子さんには街と「なくなったもの」について、新宿プレイマップの本間健彦さん、『Lifeーmag.』の小林弘樹さん。語りおろしは、牧野伊三夫さんと、谷根千工房・山﨑範子さん。

 山﨑さんのインタビューが載ると知って、縁日が終わったら読むのを楽しみにしてました。
 私たちがこの町で店を始める前から、というより、谷根千工房はみなさん20代から活動を始めてるので、学生時代に宮地は工房に取材に伺ったことがあるそうです。まさかその10年後にこの地で店を始めるとは想像もしてなかったと思いますが、そんな者たちにもこの町は大らかで、いまでも店を続けていられるのは、谷根千工房の存在が少なからずあると思います。
 人の緩やかな繋がりが縦横無尽に張りめぐらされていて、しかも程よい関係を保ちつつ、手が必要なところにはさっと人が現れるのがすごい。そのことを私たちは谷根千工房の方々を通して知ることも多く、とても助けられ、いまでも多くを学んでいます。
 谷根千工房の中でも、フットワークの軽さで群を抜いてる印象の山﨑さん。ささっと現れて、お礼を言おうとするともう次の場所に向かってる、風のようなひとなのです。同じくこの町で暮らし、町を活動の場としてる南陀楼さんが、『谷根千』時代のこと、森まゆみさん、仰木ひろみさんのこと、そして今のことを聞いてます。

〝お金を持っているかじゃなくて、楽しく暮らしているかどうか。「まわっている」ことが大事なの。〟

名言いただきましたよ! 山﨑さんずっとブレてないなぁ。

11月25日まで〈HAGISO〉にて「はじまりの谷根千 ─地域雑誌「谷中・根津・千駄木」とローカルメディア─」と題した展示が開かれています。