日々録」カテゴリーアーカイブ

今年もよろしくお願い申し上げます。

今年も航海を続けられますよう、ウィンドウを柳原良平に替えて新年を迎えました。

柳原良平『船の本』全5巻(至誠堂/ ¥5,000+税/少々難あり)、『船キチの航跡』(海事プレス社/¥1.500+税)、『「客船史」を散歩する』(出版協同社/¥1,000+税)のほか、山口瞳の男性自身シリーズなど。
店内の500円均一などにも柳原良平の仕事は並んでいますので、探してみてください。

そして船が水を呼んでしまったのかわかりませんが、またしても漏水。。。
昨夕、今日の初売り準備のため、一足先に店に着いた宮地から、「バケツ持ってきて!」との電話があり、バケツは店にもあるのになぁ、と思いながら、すぐに店に向かうと、ピアノの下から演劇の棚の方まで、まさかの大きな水たまり。
年明けくらいは穏やかに迎えたかったのですがねぇ。

マンションの他の部屋の方に聞くとどうやら早朝から漏れていたとのことで、その日のうちに応急処置が出来たのは不幸中の幸と思うことにしました。
今回は建築の棚がかなりやられてしまいましたが、こう度重なると(宮地記録によると1年9ヶ月ぶり通算4度目)、哀しいかな自分たちもスキルアップしていて、拭く前にまず現状撮影、みたいな手順を自然とできるようになってしまいました。そうは言っても、びしょびしょになった本や店内を誰が片付けてくれるわけでもなく、ピアノにも飛沫がかかっていたので、ピアノを移動したり、棚から本を抜いたり、そうしている間にも漏水箇所が増えてしまったり、結局深夜までかかってしまいました。
今日になって、水元の給湯管補修工事は終え、漏水は止まったとのこと。いまは既に漏れてしまった残り水がポタリポタリと落ちる程度になりました。

湧泉の麓で商売してると思えばいいか。古本と湧き水、古書源泉館、、、


ピアノのいた場所。(先月の丹藤商店トークでは、この壁、ピアノの上にスライド投影をしたのでした。)


ピアノさんはというと、現在、棚に面と向かって本を選んでるかのような、滅多に見られないポジションにいます。(蓋を開けて、湿気を逃がしてるところ。)

こんなんですが今年もよろしくお願い申し上げます。(ミカコ)

根津神社例大祭

夏の終わりを告げる8月末のお諏方さま、9月に入ると天祖神社、そしてこの9月15日(土)、16日(日)、17日(祝)が根津神社はお祭りでした。
今年は4年に一度の神幸祭の年で、昨日は渡御行列を見ることができました。

本棚を作りたくなる季節。なのか?


ビバホームでベニヤ板を裁断もらったら、どうしても片側は裏面が表に出てしまうことに気づいて、やる気を失いそのままにしていた本棚製作を再開。ようやく組み立てました。
前回作ったのはいつだっけ?とツイッターを遡ったら、ちょうど去年の同じ時期でした。街に漂う夏休み気分がそうさせるのかしら。

てゆうか、同じことしてんな。。

と見せかけて、進化してます。
可動棚板。溝を掘って支柱を埋め込み、本が支柱に引っかからないようにするのが肝。ということでトリマーくんの初仕事。と意気込んだ割には、ガイドとか適当でところどころ道を外しましたが、まあいいや。

大判の収まる奥行きと、菊判が3段入る高さ = 大判2段には高さが余る、菊判には奥行きがありすぎる

様々な判型の最大公約数というか、モジュールを見つけられる日がくるかしら。

あとは背板とキャスターを付けて、塗装して完成。

いや明日、雑誌の撮影が入るってゆうのに。じゃまだったな。。
どうしてやる気のベクトルって、いつもひねくれてるんだろう。すみません。。

高山宏先生より、蔵書を譲り受けました

 
 
 ご自身のツイートをご覧になった方も多いと思いますが、高山宏先生の蔵書を譲り受け、少しずつ放出しています。


 
 
 始まりは、5月2日の開店直後、先生からのお電話でした。お話するのは水族館劇場の2010年公演『NOMAD 恋する虜』以来なので、もうそれだけでびっくりでしたが、その内容たるや!

「じつはほぼ失明状態でねえ。それに電車のなかで突然失神したり。そんなこんなで、もう本は手放すことに決めました。山口昌男には「高山くんも古書の世界に足を踏み入れるべきだ」なんて常々言われてきたど、結局ぼくは新刊だけでやってきただろ、だから古本屋に知り合いがいないんだよ。雑誌や雑本は焼いちまおうかとも思ったけど、やはりそれはできなくてね(笑)。そんなとき、君のことを思い出した。君の店で、有名なストリッパーが踊る横で喋ったときのことをね。とりあえずバン一台分整理したので、近々取りにきてくれませんか。査定をする必要はないよ。すべて差し上げる。お駄賃として、世界に99冊しかないヴェラム装の『神曲』もプレゼントしよう」

 微に入り細に入り、はたまた大いに脱線する先生のお話は1時間半ほど続いたのですが、その間、頭は真っ白。驚きと喜びと畏れ多さがないまぜになったまま、「4日は水族館の打ち上げがあるので、5日に伺います」とお伝えし、受話器を置きました。
「これはぼくの賭けなんだけどね。宮地くんは、本好き7割、商人3割ぐらいじゃないかな? そういう人に託すのがよいと思ってね」という先生の言葉を噛みしめながら。
 
 
 5月5日。店を臨時休業して美華子とお宅に伺うと、玄関からもう本の山。

「階段の両脇に積んであるのが、今日持ち帰ってもらいたい本なんだよ」と言われ、見上げると、頂上にはなにやら祭壇らしきものが設えられており。
「『神曲』はあそこ。さしづめここは地獄だね、ハッハッハ」と呵呵大笑。たしかにダンテを頂戴するにあたってこれ以上の趣向はありませんが、それ以上に、体調が優れないなか、ここまでのことをしてくださる先生の茶目っ気と気遣いに、心の中は滂沱の涙です。「ともかく挿絵が素晴らしくてね」と仰る『神曲』に一刻も早くたどり着くため、さっそく作業を始めました。
 そして数時間後。煉獄を過ぎ、いよいよ天国に差し掛かると、祭壇のように見えたのは、なんと超大判のルオーの『受難』。もう完全に降参であります。古本屋になって20数年、様々なお宅に伺いましたが、このような「歓待」を受けたのはもちろん初めてのこと。ただただ感激しながら、帰路につきました。

 店に戻って、いよいよ『神曲』ご開帳。美しい挿絵に溜息をつきながら、この貴重な本をどのように扱うべきか、しばし相談しました。
「宮地くんの店の看板にしてくれたらいい。ぼくにとっては悪魔祓いのようなものだよ」
先生はこんなふうに仰ってくれましたが、前日には挿絵を一枚ずつじっくり眺め、別れを惜しんだのだそう。できるだけたくさんの人に見ていただく場をつくることが、譲り受けたぼくたちの使命です。かといって棚に無造作に並べ「ご自由にご覧ください」とはいかないわけで、まずは以前お世話になった、本の保存の専門家の方に相談してみることにして、この日は箱に仕舞いました。
 
 
 さて、ここまででも充分凄い一日だったのですが、最後にもうひとつ、驚きが待っていました。仕分けと整理を終え、ビアパブイシイで一杯やっていたときのこと。隣の席の二人連れの男性に「ほうろうさんですよね」と声をかけられました。
「ぼくたち、以前、水族館劇場で舞台を担当していた者です。今日は、鏡野有栖さんが主宰する「心中椿」の公演を鶯谷で観て、その帰りなんです」
いや、びっくりしたのなんの! なぜなら鏡野有栖こそが、古書ほうろうで高山宏と共演した踊り子その人なのですから。 なんという高や魔力! お導きに従い、後日、千秋楽に駆けつけたことは、言うまでもありません。
 
 
 というわけで、高山宏旧蔵書を、古書ほうろうにて、順次放出中です。とくにコーナーなどは設けず、それぞれの本にとって相応しい場所で、他の本と一緒に並んでいます。
「蔵書家の多くは、結局死蔵家でね。その点、荒俣宏は必要なくなった本をちゃんとマーケットに戻すだろ。ぼくは彼のそういうところも尊敬しているんだ」
これは今回先生がたびたび仰っていたことですが、うちで死蔵してしまってはなんにもならないので、すべて店頭に出します。いただいたものなので、その分お値段も安めに。書き込みもそのままに。學魔眷族のみなさまは、ぜひ探してみてください。『神曲』については、さきほどお話したとおり、ご覧いただく準備ができ次第となります。いましばらくお待ちください。

古書組合に入りました

 4月9日付けで、東京古書組合に加入しました。

 1998年に古書ほうろうを始めてからちょうど20年、その間、組合に入らず、この店で買った本だけをこの町で売ってきました。おそらくあまり例のないことで、にもかかわらずそれが成り立ったのは、ひとえにこの町に暮らす本好きのみなさんと、気に入って通ってくださるお客さまのおかげです。心から感謝しています。今回のことを谷根千工房の山崎範子さんにご報告したら「ほんと奇跡的よね」と仰ってくれましたが、まさにその通りで、たとえば羽鳥和芳さんの1万冊に及ぶ蔵書を買い取ったときも、さまざまな方の協力のもと、光源寺での「羽鳥書店まつり」というこれ以上ないかたちで売り切ることができました。
「ぼくたちの仕事はお客さまがお持ちくださった本をきちんと並べることです。この店の棚をつくっているのはこの町のみなさんでもあるのです」と、取材のときなどしばしば言ってきましたが、そのことは本当に誇らしく、だからこそ、組合に加入すること(=市場で本を買い、市場に本を売ること)についは大変悩みました。このまま続けていくことも、決して不可能ではないのですから。

 それでも加入を決意したのには、もちろん理由があります。ひとつはこの4月で50歳になり、「せっかく古本屋になったのに、このまま市場や組合のことを知らずに死ぬのはもったいないのでは」という気持ちが湧きあがってきたことです。身体のあちこちがガタついてきて、先行きについて考えざるを得ない毎日ですが、もし入るならそろそろタイムリミットなのでは、と。今回、加入にあたっての保証人は、稲垣書店の中山信行さんにお願いしたのですが、2006年の「稲垣書店がやってきた」は、古書業界とほとんどつながりのなかったぼくたちが、初めて「古本屋」の凄さに触れた事件でした。同じ「古本屋」なのに、やっている仕事も扱っている本もまったく違う。組合に入ればああした深い世界の一端を覗くことができるのかも、と強く意識しました。また、会期中のイベントの打ち上げで彷書月刊の田村治芳さんが仰った「組合は楽しいよ。絶対入ったほうがいいよ」という台詞とそのときの表情は、その後田村さんが亡くなってからもずっと心の片隅にあり、決断を後押ししてくれました。

 もうひとつの理由はもっと現実的な話で、市場で本を売りたい、これに尽きます。この店が長年抱え続けてきた最大の問題は、本の出口が売れるか捨てるかしかないということで、つまり、売れないけど捨てられない本(たくさんあります)の行き場がないのです。なので、よい本が大量に持ち込まれても、それをすべて出すスペースをつくれない。「ちょっとの間だけ」と箱につめた本が、そのうち存在すら忘れられ、バックヤードの奥深く眠りについてしまう。この20年は、ある意味そんなのことの繰り返しでした。これを解消するには市場を活用するしかないことは、もうずっと前からわかっていたのですが、今回ようやく踏み切ることができました。
 しばらくの間売れなかったものは、大切な本以外市場に出す。毎週バックヤードの整理をして、この店に相応しいものは棚に並べ、売りづらいものは市場に出す。言うほど簡単でないのはわかっていますが、こういう作業を地道に繰り返していけば、地層のように積み重なった大量のダンボールも確実に減るはずで、なにより店内の棚が今よりずっと活き活きとするでしょう。また、お金とスペースの問題で二の足を踏むこともあった大量の出張買取を、躊躇せず受けられるようになるのも気持ちのうえではとても大きいです。 
 あとこのことは、この場所でいつまで店を続けられるのか、という問題とも関わっています。古書価も売り上げも年々下がっていくなか、これからも家賃を払い続けられるかは完全に未知の領域です。閉店はともかく、移転縮小というのは決してない話ではありません。けれど「これは!」という物件が見つかっても、現在の状況ではおいそれと動くことはできません。いざというとき大量の本をさばく手段として、またそのときに備え身軽になっておくためにも、市場の存在は魅力的に思えました。いずれにしても、自分がちゃんと働かない限り絵空事に過ぎないので、まずは定期的に出品(市場に売りに出すこと)できるよう、仕事のやり方を変えてみるつもりです。

 加入からちょうどひと月を経た一昨日、新組合員のための一日経営員体験をさせていただき、いよいよ市場にもデビューしました。経営員というのは神保町の古書会館で毎日開催されている市場(正式には「交換会」)の運営スタッフで、ぼくがお世話になったのは毎週水曜に開かれる「東京資料会」。様々な古本屋が持ち込んだ大量の古本や資料が、入札を経て、また別の古本屋に渡っていくのを初めて目の当たりにし、ただただ興奮しました。「古本屋にしては、目にしてきた本があまりにも少ないのではないか」という劣等感も、じつは今回の決断に影響しているのですが、やはりこれを日々見ているのといないのとでは全然違いますね。後片付けを終えたあとの終礼で「どうでしたか?」と訊かれ、思わず「楽しかったです!」と言ってしまいましたが、それがいまの素直な気持ちです。
 右も左もわからない新米に暖かく接してくださった資料会のみなさん、直接指導してくださったサンカクヤマさん、さまざまなアドバイスをくださった同業のみなさん、ありがとうございました。そして、石神井さんに「待ってたよ!」と言っていただいたのは、とてもうれしく励みになりました。張り切っていきます!

音の台所&春畑セロリ『ゼツメツキグシュノオト』絵本、CD、楽譜が入荷しました。

『ゼツメツキグシュノオト』というタイトルのすてきなデザインの絵本と、CDと、楽譜が入荷しました。

絶滅危惧種に指定されている生きものに思いをよせて作られた、絵と、詩と、ピアノ曲。
毎月、一種ずつ、彼らの鳴き声や習性から音楽的な特徴を見つけて、音の台所さんが絵と短い詩を書き、春畑セロリさんが楽譜1ページ分くらいの小さな曲を作る、音楽之友社のweb連載のなかでのお二人の共同作業から生まれた作品たちです。

生きものに音楽的な特徴?
すぐにはピンとこないかもしれませんが、
例えば、一番初めに登場する「リュウキュウコノハズク」は、南の島の小さなフクロウ。
南の島の日の暮れた森には、コホーッ、コホーッと雌を誘う雄の鳴き声が響くのだそうです。
音楽的な特徴は、「エコー」=反射音、こだま効果。
リュウキュウコノハズクは、「エコー」というタイトルの詩になって、ほら、月を見ています。
ピアノの曲名は「リュウキュウコノハズク」。

こんなふうに絵本では、左のページに、曲の中からもっとも特徴を表してる部分の小さな楽譜。
右のページには生きもの暮らす風景の絵と短い詩。

小さな楽譜を眺めて音を想像して、詩を小さく声に出して読んでみる。紅型染のようなきれいなグラデーションのイラストをうっとり眺めてるうちに、いつのまにか小さな絵本の見開きから、夜の森が立ち込めてきて、何か生きものの気配を感じてきます。そしてまた左の楽譜に目がいくとピアノが聴こえてくるようで…いつまでも絵本のなかを漂う心地よさ。
そしてこの楽譜、小さいのに何か不思議な魅力があるなぁと思ったら、この絵本のために音の台所さんが作ったオリジナル書体なんですって!

そんなふうにしてできあがった、18の絵と詩と曲たち。

1. リュウキュウコノハズク/エコー
2. リュウキュウアカショウビン/ポルタメント
3. エゾナキウサギ/ポコ・ア・ポコ
4. ラッコ/タイ
5. アオウミガメ/フェルマータ
6. アマミノクロウサギ/クレッシェンド
7. イリオモテヤマネコ/ソット・ヴォーチェ
8. ヤンバルクイナ/スタッカート
9. ナゴラン/トリル
10. リュウキュウウラボシシジミ/ピアニッシモ
11. サンゴ礁/デクレッシェンド
12. ライチョウ/パウゼ
13. ニホンリス/ヴィヴァーチェ
14. ホッキョクグマ/ラルゴ
15. クマゲラ/レッジェーロ
16. ニホンモモンガ/グリッサンド
17. チーター/プレスト
18. カカポ/コモド

こちらは、ニホンリス。音符を見るだけでもすばしっこい姿が目に浮かぶよう。

生物学方面の専門の方々も、この作品たちを後押ししています。
絵本、CD、楽譜とも、巻末には、科学コミュニケーターの深津美佐紀さんによる、それぞれの生きものたちの説明や、絶滅危惧種データが収録されていて、生物学的にもさらに詳しく知ることができるようになっているのです。
音楽と生物学を行ったり来たりできる!

CDには、音の台所さんによる詩の朗読も収録されています。内藤 晃さんの弾くピアノが繊細で優しくて、イラストにぴったり。

楽譜には、さまざまな上演方法が提案されています。店のピアノをちょこっと弾いてみてもいいですよ♪

以下は、楽譜のまえがき、総合地球環境学研究所の阿部健一さんによる「生物学者はピアノが弾けない」に書かれている文章の一部です。

“「絶滅危惧種」も「生物多様性」も、実は、われわれ生物学者が創った言葉だ。仕方がなかった。生き物のことを頭で考える人が多くなったから、難しい言葉を使って理詰めで説明しなければならなかった。でも生き物を想うときに必要なのは、心に響く言葉だ。本当に大切なことはやさしい言葉で語られている。
 その言葉を、音の台所さんの絵と春畑セロリさんの音楽がつくりだした。音楽は究極のやさしい言葉だと思う。頭ではなくて心に語りかける。”

そうか。学者のみなさんも、ほんとうは難しい用語ばかりではなく、生きものたちを優しい言葉で語りたかったのだ。生きものと出会うきっかけに、音楽という扉もあってもいいのだな。

音の台所さんとほうろうとは、不忍ブックストリート実行委員仲間でもありました。
ブルクミュラーのピアノ曲と童話を題材にした、ピアノと語りでつづる「音楽紙芝居」は、古書ほうろうでやっていただいたこともあります。
なので音の台所さんの作品がこんなふうにすてきな装いで、手に取れる姿になって、ご紹介できるのがもううれしくて!
ぜひぜひ店頭で実際にご覧ください。

ゼツメツキグシュノオト特設サイトもキュートです。あわせてご覧ください。⇒

発行:らんか社
絵と文:音の台所
音のモティーフ:春畑セロリ
本体1,800円+税

日本アコースティックレコーズ
曲:春畑セロリ
ピアノ:内藤 晃
文・朗読:音の台所
本体1,500円+税

音楽之友社
作曲:春畑セロリ
絵と文:音の台所
本体1,400円+税

ウインドウを替えました。今回は、ささめやゆきさんです。

ささやかに集めていた、ささめやゆきさんの本、装画、挿し絵を書かれている本を並べました。既にお買い上げ戴いた本もありますが、ひとまずパチリと記念撮影。
こうして並べてみると、微妙な色づかいのなかでもグリーンが印象的です。ささめやグリーンと名づけたい。
しかし、写真ではこのニュアンスをとらえるのがとても難しく、ぜひ実物を手にとってご覧いただきたいです。

 

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楽譜集『雨ふり水族館』
作詞:新沢としひこ/作曲:中川ひろたか/ピアノ:上田浩司/絵:ささめやゆき 旬報社 2002年初版帯
3,000円+税

上田浩司がピアノを演奏する同タイトルのインストゥルメンタルCDのこちらは楽譜集で、ピアノ用、歌用の譜面と、表紙だけでなく、全ページにささめやゆきの絵が入り、絵本のような一冊に仕上がっています。

この企画の最初からCDのジャケットは、ささめやゆきさんしかいないと、ぼくは思っていた。
少しアンニュイな、ヨーロッパ的な上田の曲想に、ささめやさんの絵はぴったりだと思った。
(この本をつくるために 中川ひろたか)