品出しからPickup」カテゴリーアーカイブ

風穴 立花文穂 カタログ

風穴 もうひとつのコンセプチュアリズム、アジアから
国立国際美術館 2011 図録

編集とデザイン 立花文穂

出品作家
プレイ/アラャー・ラートチャンルーンスック/ディン・Q・レー/立花文穂/島袋道浩/邱志傑/木村友紀/ヤン・ヘギュ/contact Gonzo

経年変化をもたのしめる展覧会カタログです。
7折分の紙束がバサッとそのまま重ねられていて、綴じがないどころか、周囲には印刷されたトンボがあり、裁ち落としもされていない、製作の途中段階を見ているような造りです。それでいて、不揃いのまま飛び出したページの端は擦れて傷んだり、折り目は紙が弱くなり破れはじめたりしています。古本屋の平坦な目で見れば、ヤケ、傷み多というところですが、一冊一冊の置かれた環境が色付ける個性が、時がたつほどにそれぞれ際立っていく。どこまでも完成形のない、デザイナーの手を離れて育ち続ける作品なのかもしれません。

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BRUTUS TRIP

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BRUTUS TRIP
00号〜04号 5冊セット

マガジンハウス 2008〜09
編集発行 石渡健文  アートディレクター 藤本やすし
00,01号別冊付録 02,03.04号綴じ込み付録あり 04号付録CDのみ欠

20130802591200号と01号は糸を使ったかがり綴じです。01号は残念ながら糊が剥がれ、裏表紙が本体から離れてしまっています。
かがり綴じ雑誌という果敢な挑戦にエールを送りたいところですが、02号からは平綴じに変更されています。02号は名残惜しいかがり綴じが背中に印刷されています。お茶目。

00 人生は「TRIP」の繰り返しである。ミラノ メキシコ ニューヨーク 北東北 ロサンジェルス 金沢
01 ボブ・マーリー30年目の再会
02『深夜特急』の旅から35年、沢木耕太郎がふたたびマカオへ!『雨の澳門、光のマカオ』
03 今、東京のクリエイターが目指すクールな都市はバンコクです!
04 茂木健一郎がエルサレムで考えた。

Sigmar Polke Catalogue Raisonne

Sigmar Polke
The Editioned Works 1963-2000 Catalogue Raisonne

Hatje Cantz Publishers 2000
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2005年に上野の森美術館で開催された「ジグマー・ポルケ展〜不思議の国のアリス」の半券がはさまっていました。

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トッパンの絵本シートン動物記

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トッパンの絵本シートン動物記 全12巻のうち10巻(2、11巻欠)を出しました。
全体的に傷み、擦れ、汚れが見られます。

文 前川康男  画 石田武雄、清水勝  装丁 和田誠
フレーベル館

1. オオカミ王 ロボ S.39 初版函 画 石田武雄
3. ギザ耳小僧 S.39 初版函 画 石田武雄
4. 銀ギツネ物語 S.39 初版函 画 清水勝
5. 峰の大将 クラッグ S.39 初版函 画 石田武雄
6. あぶく坊主 S.39 初版函 画 清水勝
7. 裏まちのすてネコ S.40 初版函 画 石田武雄
8. かしこくなったコヨーテ ティトオ 昭和40 初版函 画 清水勝201307265874
9. 旗尾リスの話 S.40 初版函 画 石田武雄
         9巻 函全体にビニールコーティング膨張による皺があります。
10. 北極ギツネ S.40 初版函 画 清水勝
12. サンドヒルの牡ジカ物語 S.40 初版函 画 清水勝

「夢のあとで」と「旅の空」

 

夢のあとで 湯川書房・湯川成一と四十年
伊東康雄 語り 片柳草生 文  装本 戸田勝久
2010 初版函 限定 78/80冊(80冊のほかに特装本パーチメント装5冊とモロッコ革装15冊がある)

 

 

戸田勝久画集 旅の空
かとう美術 1999 初版函(本冊の他に特装版を限定100部刊行)

こちらは『夢のあとで』の装本をなさった戸田勝久氏の画集です。

篠原一男


篠原一男 TOTO出版 1996 初版

造本 秋田寛
ISBN4-88706-139-0
310mm × 308mm × 35mm 416p

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食いしん坊のお友だちに


イラストレーター 小関祥子
さんの「紙もの、使うもの」シリーズのお取り扱いを始めました。
この春、不忍ブックストリートweek期間中にやぶさいそうすけさんで開かれていた個展で、一目惚れ。切り絵ふうのイラストにハートを射抜かれ、どの作品もほんとうに好みで全部買い占めたいくらいでした。(全商品こちらからきれいな写真でご覧いただけます。)

中でも食べものの作品は、かわい過ぎず、甘すぎず、ちょうどいい塩梅で、なにしろおいしそうでした。紙の上にとてもシンプルな線なのに、湯気が出ていて、匂いを感じました。
あれこれ迷いながら、まずは、ほうろうらしく食いしん坊をテーマに、7点を選びました。

上の写真は、新作の夏のポストカードです。

 ▶ かき氷、生ビールの2柄 1枚 150円

かき氷の頂上のシロクマくんにイチコロです。そして生ビールはもう説明の必要はありませんね。あぁ、ビアガーデンに駆け込みたい…。

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パンのカリカリした耳、溶けゆくバター、キウイのつぶつぶ!

 ▶ ポストカード トースト バター、キウイジャムの2柄 1枚 150円。

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コーヒー柄ははずせません。

 ▶ ちいさなメッセージカード(ハガキの1/2サイズ)同柄4枚入 300円

 ▶ 一筆せん 同柄 12枚入 300円

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こちらはレターパッドです。湯気が出ていて、炊きたてごはんのいい匂いがします。丼めしくらいのサイズです。

 ▶ レターパッド ごはんとおかず たくわん、たらこ、のりの3柄
各柄 3枚ずつ、計9枚入 550円

小関祥子さんの「紙もの、使うもの」の全商品は、通信販売もされていますので、ぜひのぞいてみてください。⇒ http://kamimono.thebase.in

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 ▶ シマシマヤ文庫『うきは百姓組 くだものやさい献立帖』(945円)

小関さん繋がりでご紹介します。福岡県うきは市の若手農家集団「うきは百姓組」が作る、桃、柿、梨、トマト、いちご、ドライフルーツを使ったレシピ集で、小関さんはイラストを担当されています。
レシピの考案は、坂崎紀子さん、広沢京子さん、ゴトウタカコさん、スズキエミさん、つむぎやさん、瀬戸口しおりさん、松尾真由美さん、大塩あゆ美さん、知ってるお名前を見ただけでもおいしそうな顔ぶれです。こちらもほうろうでお取り扱い中です。
うきは百姓組のドライトマトは、これでもかというくらいに甘味が凝縮されていました!

 

「日々、食べること」ができるということ、おいしい、と言えることは、奇跡の集積なのですね。