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本日の品出し 2014年04月10日(木)
本日の品出し 2014年04月10日(木)
タイトル | 著者 | 出版社 | 税抜き価格 | 状態、他 |
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浜脇・HAMAWAKI |
藤田洋三 | SABU出版 | 3,000 | 2013年 初版 函帯 署名 函傷み少 |
野田弘志 写実照応 |
野田弘志 著 米倉守 |
求龍堂 | 2,000 | 1994年 初版 表紙僅かによごれ |
図録 皇女和宮 幕末の朝廷と幕府 |
江戸東京博物館 | 2,000 | 平成9年 |
本日の品出し 2014年02月01日(土)
タイトル | 著者 | 出版社 | 本体価格 | (税抜き) | |
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ラルース酒事典 | ジャック&ベルナール・サレ | 柴田書店 | 2,000 | 1990重版函 函角一箇所傷みあり | |
Cine Aquirax | 宇野亜喜良 | 愛育社 | 1,500 | 2010 初版帯 | |
田中一光の文字とデザイン | 田中一光 | 河出書房新社 | 1,500 | 1994 増補新版 カバー傷み | |
CHEN YIFEI (陳逸飛) | Hammer Publishing | 20,000 | 1990 英語版初版 函傷み |
CHEN YIFEI (陳逸飛)
ボルタンスキーと米田知子
帳場や帳場付近には、何人ものお客さまがお持ちくださった本が品出しを待つ間積まれていきます。
様々なジャンルや思想、年代の本が、意図せず重ねられ、「やぁやぁ!」とか「なぜ私がおまえの下なのか!」と古本同士、挨拶したり小競り合いしたりしているかもしれません。
我々の知識の範疇なんて、古本の大海原を前にしたら洗い桶に溜めた水くらいなものなので、一冊一冊奥付を読み、著者プロフィール、解説などをヒントに(もちろん本文も)、そしてネット検索も駆使して、出来るだけ短時間で目の前の本を自分なりに把握しなければなりません。読まずに把握するとは、本に対して失礼な話ですが、読んでいたら商売が成り立たなくなってしまいますので、集中してその本が発するメッセージを感じ取る努力をします。こうして買い取りの査定をする段階で方向性はほぼ定まるのですが、買い取ってすぐに品出しがかなわない場合も多いわけで、いつもギリギリまであれこれ悩みます。
話が逸れました。今日は机の上で偶然出会う本の紹介をしたかったのでした。
上の写真右が昨日買い取りのお支払いをしたフランスのアーティスト・ボルタンスキーの図録、左は今日の買い取った日本の写真家・米田知子の図録が隣り合わせたのでした。どちらも「戦争」を時間を経て捉えようとしていました。
CHRISTIAN BOLTANSKI クリスチャン・ボルタンスキー
DIESE KINDER SUCHEN IHRE ELTERN 1994
この写真は第二次大戦後のドイツで戦災孤児となった子どもたちの顔写真で、名前、生年月日、眼の色、髪の色などのデータがついています。当時赤十字がこれらの写真を一覧にしてポスターを作り、親探しをしたのだそうです。
この図録には77枚(78人分)の写真が収録されています。戦後50年経ち開催された展覧会で当時の写真を再度掲示することで、1944年生まれのボルタンスキーは、同世代の彼らの人生に自分を重ね、彼らのその後の人生がどうであるのか、もしご本人や、知っている人がいたら連絡が欲しいと呼びかけています。
米田知子
暗なきところで逢えれば
東京都写真美術館 2013 解説 黒川創
こちらは東京都写真美術館で開催中の米田知子さんの写真展図録です。
予備知識なくパラパラと写真だけを見ると風景や、朽ちかけた室内などがひたすら続き、何だろう、と思う。老眼にはキビシイ小さなキャプションを読むと、日本人が「戦争の加害者」だった土地であったり、サハリン、機務司(キムサ)、台湾の日本家屋、ゾルゲ事件など、どれも「今」を写しながら、カメラの心の目は過去を私たちに突きつけけているのでした。
そうでした。黒川創さんの『暗殺者たち』の表紙に使われているハルビン駅の写真も米田知子さんの写真です。
『暗殺者たち』の左に開いた風景「線路ーー満州事変勃発となる関東軍が爆破を仕掛けた線路を臨む。瀋陽、2007」
未来都市の考古学 図録
未来都市の考古学
東京新聞 1996 図録